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角番センパイ
(一級建築士)
私は受験歴3年を経て合格をつかみ取った一級建築士です。
学科試験には通過したものの、製図試験に2度目落ちして角番に昇格!?
そこからメンタルを鍛え上げ、角番スピリッツで合格をつかみ取りました。
(今では、こっそりブログ活動中。)
私は”夢を諦めない受験生”たちを応援します!
角番に昇格してしまった方、角落ちからの復活を目指す方に向けて「役に立つ知恵や技術」を投稿していきます。

一級建築士製図ブログ-04:作図の疑問、そのウソ?とホントについて

一級建築士製図試験「図書館」に向けて、死闘の日々が始まりました。

さっそくですが、図面のトレースを始めてみた感触はいかがでしょうか?

その作図手順や進め方について、皆さんが気になることがありますよね?

この製図ブログの記事では、受験生が感じるであろう作図の疑問に「本音」で答えます。

これは私の「独断と偏見」によるものなので、もちろん何の根拠もありません。

ウソ?とホントを切り分けて、皆さんが作図の迷いを解消するためのヒントにして下さい。

毎日の日課となったトレースの練習

今日もはりきって
トレースやるぞ!

柱、柱!壁、壁!
窓、壁!窓、壁!

そして3時間後・・・

腰の爆弾がうずく・・

腕が・・腕が腱鞘炎に・・

作図において疑問に思うことは?

ところで、作図の進め方に
疑問を抱くことはありませんか?

受験生の皆さま、お疲れ様です。

資格学校の指導の下に作図手順に沿って、反復練習を繰り返しているかと思います。

角番生、角番からの復活の方にとっては、さすがに慣れたルーティーンかと思いますが、毎回トレースする度に「いつものココ、何で○○なんだろう?」と思う節が1つや2つ、ありますよね?

今回の製図ブログでは、その疑問について私の「独断と偏見」から「本音」を打ち明けましょう。

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一級建築士|製図ブログ-03.課題発表後にやるべきこと

製図ブログについて

当ブログは、昨年の試験において悔しい思いをされた「角番生、角番からの復活の方」のモチベーションアップのため、プラスになる情報を発信していきます。

目次

一級建築士製図ブログ:作図の疑問、そのウソ?とホントについて

16個のウソとホント?

  • 図面はフリーハンドでも良い?
  • 作図はフリーハンドのほうが速い?
  • プランはすべて覚える必要がある?
  • 作図の速さは線を引くスピードで決まる?
  • 線は左から右に、下から上へ引く?
  • 捨て線の数を減らすと作図は速くなる?
  • 壁はコアを先に書く?
  • 壁は外周部を先に書く?
  • 各平面図を渡って、ヨコ線とタテ線はそれぞれ連続して書く?
  • ひとつの平面図ごとに壁線を仕上げる?
  • サッシは単線でも良い?
  • 〇防、〇特の〇はテンプレートでまとめて描く?
  • 外構の床目地は省略しても良い?
  • 室名を入れた後に家具、什器を描く?
  • 寸法値が同じ場合は〃で表記してもよい?
  • 植栽のりん郭の〇はテンプレートでまとめて描く?

図面はフリーハンドでも良い?

答え:ホント

皆さんもご存知の通り、課題文には「作図はフリーハンドでもよい」と書いてありますよね?

資格学校によっては、図面の印象が悪いことから推奨していないケースもありますが、ここで私の「独断と偏見」でお答えしましょう。

  • 図面の書き込みが少ないフリーハンドは、カッコ悪い(✕)。
  • 図面の書き込み密度の濃いフリーハンドは、カッコ良い(〇)。

フリーハンドで線を引く以上、線が曲がるのは致し方ないこと。

しかし、フリーハンドだから「見栄えを無視しても許される」というのは間違い。

図面の書き込み量を増やし、作図密度を濃くすることで「線の曲がり」も気になりません。

フリーハンドであっても、それなりに綺麗なものに見せる努力はしましょう。

作図はフリーハンドのほうが速い?

答え:ホント

先に結論から申し上げます。

「並行定規で作図することをひと通りこなした人」にとっては、フリーハンドのほうが速い。

つまり、並行定規で作図できることが前提として成り立つ理論です。

フリーハンド一択では、何が速くて何が不便なのかも分からないまま、その効果を発揮するのは難しいといえるでしょう。

プランはすべて覚える必要がある?

答え:ウソ?

  • 毎課題において全てのプランを覚えていれば「切り」がない。
  • 階段・エレベーター・トイレなどの使い回しの効くレイアウトのみ覚えておく。

「作図を速くするには、プランをすべて覚える」

こんなことを毎課題やっていては、精神力が持ちません。

「使い回しの効くレイアウトのみを単線で反復練習して覚える」以上のことは不要です。

「左手にエスキス用紙、右手にシャーペン」というスタイルで、フリーハンドで下書きをしましょう。

このままプランを見ながら作図用紙に落としてしまえば、何の苦労もありませんよね?

作図の速さは線を引くスピードで決まる?

答え:ウソ?

スピードを意識するあまり必死に手を動かしてはいませんか?

図面においては通り芯以外で長い線というのは、ほとんどありません。

線を引くスピードの差 <<< 並行定規を動かす回数

そのため、線を速くしても定規の移動回数が減らなければ大幅な時間短縮は難しいといえるでしょう。

線は左から右に、下から上へ引く?

答え:通り芯だけホント

  • 通り芯は「左から右に、下から上」に線を引く。
  • その他の線(壁も含む)は書きやすい方向で線を引く。

答え:壁線はウソ?

通し芯でやったことを壁線に適用する必要はまったくありません。

右利きの人にとっては特に「下から上に線を引く」その体勢に持って行くのにひと手間です。

さきほども申しましたように「線を引くスピード」だけで作図の速さは決まりません。

捨て線の数を減らすと作図は速くなる?

答え:ホント(一部を除く)

  • フリーハンドで壁線を描く人であれば(〇)。
  • プランを見ながら並行定規で描くスタイルの場合は(×)。

捨て線は開口部の印など含めると15分くらいは掛かってしまうもの。

「左手にエスキス用紙、右手にシャーペン」というスタイルで書けば、捨て線は省けます。

しかし、これが出来るのはフリーハンドのみ。

捨て線というのは、「壁線」をプランを見ることなく書き進めるための補助の役割なので、並行定規で壁線を引く人にとっては難しいテーマといえるでしょう。

壁はコアを先に書く?

答え:ホント

  • コア位置のずれを防ぐ。
  • コアのパタンは使い回しが効く。
  • コアを書き分けるには集中力が要る。

このような理由から階段・EVシャフトといった部分から書き始める。

平面図を書くうえでコアを先行するのは、もはや王道のパタンと言えるでしょう。

また、図面に壁が埋まって来るに連れて位置の迷いも無くなるので、その一役も買っています。

壁は外周部を先に書く?

答え:ウソ?

資格学校によっては「外周部を先に書く」という方針もあります。

簡単に書けることより「外周部から手をつける」という理由かもしれませんが、私の考えは違います。

  • 外周部はいつでも書けるので、「後に回しておく」。
  • 集中力があるうちに、内部の壁から先に仕上げてしまう。

「外周部から」というのは作図の速さを追求するものではなく、「図面を書いたことのない初心者」に向けた「優しすぎる指導」だということを理解しましょう。

各平面図を渡って、ヨコ線とタテ線はそれぞれ連続して書く?

答え:ウソ?

「ヨコ線とタテ線はそれぞれ連続して書く」

これに振り回された受講生は、意外に多くいるのではないかと思います。

「並行定規の移動回数を減らすため」の奇策ではありますが、平面をまたがるごとに意識が途切れるという弱点があるため、それほどの成果は見込めません。

ひとつの平面図ごとに壁線を仕上げる?

答え:ホント

先ほどのウソ?を踏まえ、こちらが答えとなります。

狭い範囲に意識を向けることで、高い集中力を保ちながら作図を進めることが出来るのです。

普段のパーツ練習の成果も発揮しやすいという点もあるでしょう。

各平面ごとの壁の形状は不規則なので、3つの平面を同時に進める成果はあまり得られません。

サッシは単線でも良い?

答え:ホント

「平成22年度~平成26年度」の標準解答例には、窓の線が単線で表記されたものが例としてあります。

過去の解答例で表記されているものは、基本的に取り入れても問題はありません。

壁線とサッシの線を書き分けるのは意外に面倒なもの。

標準解答例をチェックすることで、時間短縮のヒントも見えて来るでしょう。

〇防、〇特の〇はテンプレートでまとめて描く?

答え:ウソ?

「防」「特」と書いてフリーハンドで〇囲みする。これが正解です。

テンプレを使用すると注意力が分散してしまうため、シンボルの書き忘れリスクが高くなります。

〇マークだけまとめて書き込んだあとに「文字の入れ忘れ」という失敗をされた方も多いのではないでしょうか?

テンプレートを使ったために文字の入れ忘れがあった場合、「ランクⅣ」となります。

外構の床目地は省略しても良い?

答え:ウソ?

外構の床目地はだだの「化粧」だと思ってはいませんか?

【配置計画でチェックされること】

  • アプローチは適切に計画されているか?
  • 歩道と車道は適切に計画されているか?
  • 要求される屋外施設は適切に計画されているか?

上記の3つを採点者に伝えるには、図面の可視化が必要です。

床目地は「化粧」ではなく、配置計画を採点者に伝えるために必要な表現となります。

もちろんフリーハンドで構わないので、確認できる程度に書き込むようにしましょう。

室名を入れた後に家具、什器を描く?

答え:ウソ?

  • 室名を入れ忘れると、「要求室の欠落」と判断されるためランク落ちとなる。
  • 家具や什器の欠落については、「減点」で済むこともありダメージが少ない。

このような理由から、「室名」→「家具・什器」の順序が推奨されているかと思います。

しかし、室名を入れた後にレイアウトを書き込むと、文字がジャマになる感じがありますよね?

ここは作図に取り掛かるときの”残り時間”が、判断の分かれ目といえるでしょう。

リアルな考え方

  • 残り時間内に作図できる人は、家具・什器を描いたあとに室名を入れる。
  • 残り時間内では作図できない人は、室名だけを入れて図面を完成させる。

結局のところ、作図スピードの確立さえ出来れば、このような議論をする意味もありません。

寸法値が同じ場合は〃で表記してもよい?

答え:ウソ?

同じ寸法値が連続するときの「〃」表記については、意見が分かれるところがあります。

私自身は確認出来ていませんが、過去の解答例には「〃」表記があったのかもしれません。

しかし、これをクセにしてしまうと思わぬ「寸法ミス」「面積表との不整合」を招きかねます。

過去の前例に関わらず、「自分自身の確認のため」にも数値を記入することを強くお勧めします。

植栽のりん郭の〇はテンプレートでまとめて描く?

答え:ホント

植栽のりん郭を描くときはテンプレートの出番です。

フリーハンドで綺麗に描くには、かえってスピードが乗らない部分でもあります。

植栽はランダムに描いてよい物なので、テンプレートの〇を使って手っ取り早く仕上げましょう。

すべては私の「独断と偏見」によるものなので、もちろん何の根拠もありません。

ウソ?とホントを切り分けて、皆さんが作図の迷いを解消するためのヒントにして下さい。

作図はスピードが一番!
見栄えの良さは二の次です。

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一級建築士|製図ブログ-05.壁を圧倒的に速く書く方法。

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