「一級建築士がオススメする製図試験に有利なシャーペン」とは?
愛用するシャーペンは人によって十人十色で、すぐには見つからないもの。
この記事では、製図用シャーペンの「選び方・使い分け」についてもお伝えします。
ここが気になる
- 作図スピードの速い人は、何を使っているのだろうか?
- 文字が綺麗な人は、どのシャーペンを使っているのだろうか?
- 躯体の線がくっきりと描ける人は、どれを使っているのだろうか?
製図試験対策に向けてトレースが始まると、そのような会話が行き交うもの。
シャーペンは重要なアイテムですが、そもそもどのように決めると良いのでしょうか?
一級建築士製図試験に向けて、シャーペンの選び方に迷っている方は”必見”です!
「軽さで決める」
「太い線で決める」
「利便性で決める」
こんな人におすすめ!
- シャーペンの選び方が分からない。
- アイテムの種類が多く、決めることが難しい。
- 優等生がどんなシャーペンを使っているのかを知りたい。
「どれを選べばいいか分からない!?」
この記事では、受験生のそういった悩みを解消していきます。
色々な視点からアイテムを絞り込み、心が決まればあとは「ポチる」だけです!
製図道具のおすすめ
一級建築士がオススメする製図用シャーペンとは?
シャープペンシルは「一緒に製図試験を戦う重要なパートナー」です。
しかし、アイテムの種類が多く、芯のひとつまで個性はまちまちですよね?
その中から、自分に見合ったものを選ぶことは、簡単ではありません。
まず始めに、シャーペンを選ぶ「基準」についてお伝えします。
シャーペンの選び方について
製図用シャーペンは、性能やグリップの太さなど様々です。
また、男性や女性によって握力の強さは異なり、最適なものが変わります。
そのことを踏まえ、シャーペンの選び方についてお伝えしましょう。
ステップ1
- 実際にひとつ使ってみる。
- 使い込んだものを基準にする。
1.実際にひとつ使ってみる
製図用シャーペンを選ぶには、自分の握力や好みを知ることが第一歩です。
決め打ちするまえに、”目安になるもの”をひとつ選んで使い込んでみることをオススメします。
ここが注意点!
シャーペンは、”長時間に渡って使い続けること”を考慮して決める必要がある。
一級建築士製図試験は6時間30分の「長丁場」の試験です。
エスキス、計画の要点、作図に至るまでシャーペンは必ず使い続けるもの。
そうなると「長時間に渡って使い続けてみないと分からないこと」が必ず出てきます。
シャーペンの仕様によっては、疲労の度合いもかなり変わってきますよね?
2.使い込んだものを基準にする
長時間、使い続けると?
- 手にマメができる。
- 握り方にクセが出る。
- 定規との相性が良くない。
シャーペンは使い続けることで、分かることがありますよね?
その実践してみた感触こそが、今のあなたの「基準」となるのです。
すでに自分のシャーペンを持っている人は、それを基準にすると良いでしょう。
基準と比較して決める
- 文字は軽いモノが良い。
- グリップは滑りにくい形状が良い。
- 躯体の太い線はもう少し重さがあるモノが良い。
シャーペンの性能は、「肌の感覚で知る」ことが第一歩です。
今のモノと比較して「どうなれば自分の感覚に合うのか?」を見極めましょう。
シャーペンを決める基準について
シャーペンは「長時間、使い続けること」を考慮して決める。
そのことを踏まえ、シャーペンを決める基準について2つお話しします。
ステップ2
- シャーペンを使い分ける。
- シャーペンを統一する。
1.シャーペンを使い分ける
筆記道具はアイテムの種類が多すぎて選べないもの。
そこで、シャーペンを選ぶ要素は次の4つに分類します。
アイテムを選ぶ要素
- 軽さ
- 低重心
- グリップの太さや形状
- オリジナル機能
【軽さ】
シャーペンの「軽さ」は線を引くスピードに直結します。
また、長時間に渡って使い続けるうえで、疲れにくいのも「軽さ」です。
エスキス、計画の要点など膨大な文字数を書く作業では、外せない要素といえるでしょう。
【低重心】
作図するときに、躯体のくっきりとした線を描くために開発されたのが「低重心」です。
ペン先に重心が設計されているため、無理な力を加えることなく太い線が引けるでしょう。
その反面、シャーペン全体の重さが増すため、長時間の作業となると手の疲労も蓄積される。
ここが分かれ目
シャーペンは、作図する場面により太い線(濃い線)を描く性能が要求される。
【グリップの太さや形状】
シャーペンを長時間に渡って握りつづけると、手にマメができることもありますよね?
「グリップ」は太いほど、滑りにくいほど、指先の疲労を和らげることが出来ます。
【オリジナル機能】
最近では、文字を書くための高機能なシャーペンが開発されているのはご存知でしょうか?
本体を振るだけで芯が出てくる「フリシャ」、シャーペンの芯が回転する「クルトガ」
特殊機能を持ったアイテムを使うことで、文字を書くストレスから解放されます。
2.シャーペンを統一する
作図を手早く進めるにあたって、シャーペンを統一する手段があります。
集中しているときにペンの持ち替えが入ると、ペースが途切れてしまいますよね?
しかし、ある技術を身につけると1本のシャーペンでも「線の使い分け」が出来るのです。
上級者向け
- 細いライン:ペンの重さのみで描く。
- 太いライン:肘から先の動作だけで、線を引く。
- 細かい描写を書き込むときは、ペン先に近い部分を持つ。
シャーペンを持ち替えるのではなく、”身体の使い方”を使い分ける。
そうすることによって、色々な線の太さに対応できるようになります。
ペンの持ち替えを減らしたいのであれば、ぜひ習得しておきたい技術です。
一級建築士がオススメする製図用シャーペン(10選)を紹介!
ここが気になる
- 作図の早い人は何を使っているのか?
- 文字の綺麗な人は何を使っているのか?
- 躯体の線が濃い人は何を使っているのか?
あなたが「どれを目指すのか?」によって、アイテム選びの目的が変わってきます。
その点を踏まえたうえで、シャーペン選びの3つの要素をお伝えしましょう。
ステップ3
- 軽めのシャーペンを選び、6時間30分を通して丁度良い重さを知る。
- 低重心タイプのモノを手に入れて、躯体の太い線で感触を試してみる。
- グリップの太さや形状を確認して手にフィットするアイテムを検討する。
ステップ4
製図用シャーペンは、選ぶ視点において4つのタイプに分類できます。
ここからは、そのカテゴリーごとに見合ったアイテムを紹介していきましょう。
参考
① 軽さで選ぶ
「作図スピードの速い人は、何を使っているのだろうか?」
そんな人によく使われているシャーペンをここでいくつか紹介します。
参考
長所と短所
- 長所:線を描く動作が速くなり、小回りが利く。
- 短所:躯体の太い線では筆圧が弱く、濃さが出にくい。
エントリー(4選)
- ぺんてる シャープペン グラフペンシル
- ぺんてる グラフ1000 フォープロ
- ぺんてる レトロデザイン シャープペンシル
- ゼブラデルガードタイプ ER 0.5
ぺんてる シャープペン グラフペンシル
3つの特徴
- ペン先の見え方:ガイドパイプが長く、ペン先が見やすい。
- ボディバランス:重心が中心にあり、軽くて手になじみやすい。
- グリップ:滑り止めとなる溝形グリップが、握りやすく疲れにくい。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約10g | ー | 約9mm |
一般的なモノだと、ペン先が手元と重なって見えづらいもの。
ペン先のガイドパイプを長くすることで、先端を捉えやすくなるのです。
ボディが細く、重心が中心にあることで「長時間でも疲れにくい」設計となってます。
ぺんてる グラフ1000 フォープロ
3つの特徴
- 見やすさ:先端のガイドパイプが長く、ペン先が捉えやすい。
- 握りやすさ:ラバーグリップのボコボコが、手にフィットしやすい。
- 書き心地の良さ:低重心タイプにより、軽快にスラスラ描けて安定感がある。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約11g | 〇 | 約9mm |
こちらは女性にも優しい「低重心タイプ」の万能アイテム。
ペン本体が軽くて、手の小さな女性でもしっかりと握り込めるグリップです。
ペン先に重心があるため、自分の手と一体化したような感覚で、安定した線を描き続けられます。
作図が初心者の手にも馴染みやすい「ユニバーサルデザイン」といえるでしょう。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
ぺんてる レトロデザイン シャープペンシル
3つの特徴
- レトロなデザイン:デザインが奇抜で、モチベーションアップに繋がる。
- 実用的:低重心タイプ&軽量化もされているため、使い勝手にも遜色がない。
- 機能的:シャーペンとしての性能を併せ持ち、線を引く際の軽快さと安定感がある。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
ー | 〇 | ー |
どこか懐かしいレトロなスタイルで、人前で見せるには少し度胸が要りますよね?
しかし、奇抜なデザインに反して製図用アイテムとしての機能性も持ち合わせています。
低重心設計でありつつ、軽量化もされているため、線を引くときの感触は軽快です。
また、専用の消しゴムやペンケースも付属しているので「プレミアム」な一品といえるでしょう。
ゼブラデルガードタイプ ER 0.5
3つの特徴
- 圧倒的な軽さ:長時間に渡って、文字を書き続けても疲れにくい。
- 芯が折れにくい:ペン先の角度に合わせて芯を保護する構造になっている。
- 消しゴムの起動性:キャップを外さなくても消しゴムが出せるので、素早く消せる。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約9g | ー | 約10mm |
追求されたグリップの形状と軽量化によって、使い続けても疲れにくい構造です。
書く角度に合わせて芯をガードする内部構造により、強い筆圧をかけても芯が折れません。
エスキス、記述、作図まで「オールラウンドプレイヤー」として、その安定力を発揮するでしょう。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
② 低重心で選ぶ
「躯体の線がくっきりと描ける人は、どれを使っているのだろうか?」
そういった人がよく愛用しているシャーペンをここでいくつか紹介しましょう。
参考
長所と短所
- 長所:躯体の太い線では、抜群の安定感を発揮する。
- 短所:細かい描写では使いにくく、手もとが疲れやすい。
エントリー(3選)
- ロットリング メカニカルペンシル 500
- ステッドラー シャープペンシル
- ぺんてる シャープペン グラフギア
ロットリング メカニカルペンシル 500
3つの特徴
- 低重心:ペン先のみメタル製で、筆圧を意識した設計となっている。
- グリップ:滑り止めを施したグリップにより、握りやすくてベタつかない。
- 六角形のボディ:テーブルに置いたときのシャープペンシルの転落防止になる。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約13g | ◎ | 約6mm |
ペン先がメタル製で、力を入れ過ぎることなく本体の重さで、濃い線が引けます。
硬度表示の窓から芯の太さを確認できるので、入れ替えの際に迷うこともありません。
六角ボディになっていて、ペンが転がるリスクも少ない「安心の設計」といえるでしょう。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
ステッドラー シャープペンシル
3つの特徴
- 低重心の極み:ペン先の重心設計により、爽快な線が引ける。
- 金属製のグリップ:ザラザラが滑りにくく、手の汗でもベタベタしない。
- ペン先の滑らかさ:定規との相性が良く、躯体の線を描くときの安定感が凄い。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約17g | ◎ | 約8mm |
こちらは男性にオススメの低重心タイプのアイテムです。
ペン先を当てて「シュッ」と線を引くときの感触は、他のペンでは味わえない心地よさ。
グリップにゴムを使っていないことから、夏場でも手の汗でベトベトしません。
重さがあるだけでなく「ボディバランス」が良いため、真っすぐ正確な線が引けるのも魅力です。
こちらもオススメ!
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
ぺんてる シャープペン グラフギア
3つの特徴
- ペン先が収納できる:持ち運びやすく、衣服を汚す心配がなくなる。
- 低重心タイプ:本体に重厚感があり、太い線では抜群の安定感を発揮する。
- グリップが特殊構造:ザラザラの表面とポツポツのゴムが、握り心地を向上させる。
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約20g | ◎ | 約10mm |
ノックするとペン先がボディに収納されて、ペン先が保護できる作りとなってます。
先端が長く設計されているため、ペン先を捉えやすく定規に当たってズレる心配がありません。
本体そのものに重さがあるため、太い線では「抜群の安定感」を発揮するのです。
その反面、小回りが利かなくなるので、細かい描写や文字入れには不向きかもしれません。
作図においては「その欠点を上回る性能がある」ということで、採用されるケースもあります。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
③ グリップの太さや形状
「文字が綺麗な人は、どのシャーペンを使っているのだろうか?」
手もとの疲労が蓄積されるとストレスとなり、文字のかたちに表れるもの。
ここでは文字が綺麗に書ける人が使っていると思われるアイテムを紹介します。
参考
長所と短所
- 長所:フィットしたものを選ぶと、疲れにくくなる。
- 短所:変わった持ち方をする人には、向かないこともある。
エントリー(4選)
- ゼブラデルガードタイプ ER 0.5
- ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイライト
- ぺんてる グラフ1000 フォープロ
- ぺんてる シャープペン グラフギア
ゼブラシャーペンからのおすすめ(2種類)
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約9g | ー | 約10mm |
フリシャ機能+芯出しロック機能 | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約16g | 〇 | 約11mm |
「ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイライト」
軸の太さに余裕がありますが、先端のゴム製グリップは人により好みが分かれるところです。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
ペンてるシャーペンからのおすすめ(2種類)
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約11g | 〇 | 約9mm |
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約20g | ◎ | 約10mm |
注意点
「ぺんてるシャープペングラフギア」は重さがあるため、文字専用としては不向き。
作図用と文字用のシャーペンを「統一したい」という方に限り、オススメといえるでしょう。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
④ オリジナル機能で決める
「そんな便利アイテムがあったなんて!?」
書くことにストレスを感じている”繊細な人”に向けて紹介します。
参考
長所と短所
- 長所:アイテムのオリジナル機能により、書くことのストレスが解消される。
- 短所:機構部の仕組みが複雑になると、過度な使用によって壊れるリスクもある。
エントリー(3選)
- ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイライト
- オートシャープペン スーパープロメカ-0.5
- 三菱鉛筆 芯が尖り続ける シャープペンシル
ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイライト
3つの特徴
- 低重心タイプ:太い線を引くときに安定感を発揮する。
- フリシャ機能:シャーペンの軸をひと振りするだけで芯が出てくる。
- 芯出しロック:持ち運ぶときは、フリシャ機能をオフにして芯が出るのを防げる。
フリシャ機能+芯出しロック機能 | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約16g | 〇 | 約11mm |
本体を振ると芯が出てくる「フリシャ」と呼ばれる機能付きアイテム。
芯を送り出すときに、手を持ち替えてノックする必要がなく、集中力が途切れません。
本体中央の軸を回すことで、芯出し機能をロックに切り替えることもできます。
ロックされることでペン先に重りが留まり、低重心の安定した太い線に対応できるツールです。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
オートシャープペン スーパープロメカ-0.5
3つの特徴
- 低重心:紙面に強く押さえることなく自然な力で濃い線が引ける。
- ガイドパイプを調節できる:ペン先の長さを自分好みに合わせられる。
- 芯の出の長さを調節できる:ノックするときの芯の出し過ぎを解消できる。
(ペン先長さ調整+芯送り出し調整)機構 | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約19g | ◎ | 約10mm |
シャーペンとしては、多くの機能が備えられたアイテム。
低重心に加えてグリップも滑りにくく設計されているため、躯体の太い線に向いてます。
また、ワンノックの「芯の出」を調整することで、芯の出し過ぎによる折れを解消できるのです。
カスタムポイント
- グリップの上部のネジを回すと、ノックして送り出す芯の長さを調整できる。
- グリップの下部のネジを回すと、ペン先のガイドパイプの長さを調節できる。
(ペン先の調整機構により若干のクセがありますが、耐久性に問題はありません。)
ペン先を長くすることで定規との相性も良くなり、短くすることで細かい文字入れにも対応できます。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
三菱鉛筆 芯が尖り続ける シャープペンシル
3つの特徴
- 芯の先が片減りしないように、執筆とともに回転する。
- 芯が回転しながら均一に消耗するため、芯の尖った面で描き続ける。
- 文字や絵を描くときにも、尖った芯のまま、綺麗な文字や細かい描写ができる。
自動芯回転機構(クルトガ) | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約15g | ー | 約10mm |
文字を書いている途中に芯が片減りして、ぼやけることはありませんか?
「クルトガ」と呼ばれる自動芯回転機構は、それを解決したシャープペンシル。
筆圧によって芯の向きが回転することで、先の尖りをキープできる機能アイテムです。
クルトガは、文字を書くときのストレスを解消した「現代向けツール」といえるでしょう。
→ シャーペンの芯の使い分けについて(芯0.7mmのアイテムも掲載!)
ステップ3
- 軽めのシャーペンを選び、6時間30分を通して丁度良い重さを知る。
- 低重心タイプのモノを手に入れて、躯体の太い線で感触を試してみる。
- グリップの太さや形状を確認して手にフィットするアイテムを検討する。
1番目に「重さ」に慣れること、2番目に「太い線」をどのようにして表現するか?
そして、持ちやすい「軸の太さ」を知るため、グリップをテーピングして確認すること。
その際にシャーペンを買い替えるときは、「太さ」と「重さ」のどちらも意識して決めます。
オプションとして、後付けのアイテム⇩も選択肢に入れましょう。
こちらもオススメ!
一級建築士がオススメする製図用シャーペンの芯の使い分け
シャーペンを選んだ次は、中に入れる芯を決める必要があります。
これは個人の「感覚」や「好み」になりますが、決めるとなると大変ですよね?
ここでは、私が今までに「色々な芯を試した」結果、厳選したものをひとつ紹介しましょう。
シャーペンの芯の太さの見分け方
シャーペンのペン先の径によって、使える芯の太さも決まってます。
ステッドラーの仕様では、ノックキャップにある「.5」「.7」が使える芯の太さです。
作図の途中で、芯の太さを切り替えるときの目印として活用しましょう。
- H(Hard) :硬くて薄い
- F(Firm ) :安定した硬さ
- B(Black):柔らかくて濃い
シャー芯の仕様で「H」と「B」の表記は、目にしたことがありますよね?
一般的に芯の硬さと濃さは、H(Hard)とB(Black)で表示され、この2つは対照関係にあります。
シャーペンの芯の使い分けについて
芯の性質
- 「H,2H,3H…」の数が多くなるにつれて、硬くなる。
- (用紙と接する面が小さくなると、線は細くなる)
- 「B,2B,3B…」の数が多くなるにつれて、柔らかくなる。
- (用紙と接する面が大きくなると、線は太くなる)
芯の使い分け
- 「テンプレート」を使うときは折れやすいので、Bの芯を使う。
- 「躯体の太い線」は、芯の濃さを発揮させるため、2Bの芯を使う。
- 「フリーハンド」の場合は手もとの負担を減らすため、3Bの芯を使う。
ちなみに「フリーハンド」で作図する場合は、「定規との摩擦」が生じません。
そのため、用紙に力が伝わりやすく、”濃い線になりやすい”といった特徴があります。
三菱鉛筆替芯 ユニ ナノダイヤ芯 0.5-202ND B
一般的な芯の「硬さ」と「濃さ」は対照関係にあります。
「H」にしても「B」にしても、その両方を追求することはできません。
しかし、ユニナノダイヤはその2つをあわせ持った「ハイブリッド」の芯といえます。
ハイブリッド
硬さ(Hard)+濃さ(Black)=ハイブリッド性能の芯(HyBrid)
2つのバランス
- テンプレートでカチカチしても折れない「H」の硬さ。
- 躯体の太い線は、滑らかな描き心地が快感の「B」の濃さ。
「H」と「B」の”バランス”を追求すると、ユニナノダイヤ(芯:B)が最適といえるでしょう。
三菱鉛筆替芯 ユニ ナノダイヤ芯 0.5-202ND 2B
握力に自信がないという方には、「2B」をオススメします。
躯体の太い線では、より滑らかな”濃い線”を発揮できるでしょう。
シャー芯の使い分け
製図試験の緊迫している最中に「芯を入れ替える」余裕はありませんよね?
2本の同じシャーペンに異なる芯を入れておくと、持ち替えるときに分からなくなります。
そのため「仕様の異なるシャーペン」に「種類の異なるシャー芯」を入れておくことをお勧めします。
一級建築士がオススメする製図用シャーペンと使い分け(まとめ)
「一級建築士がオススメする、製図試験に有利なシャーペンとは?」
ステップ1
- 実際にひとつ使ってみる。
- 使い込んだものを基準にする。
ステップ2
- シャーペンを使い分ける。
- シャーペンを統一する。
ステップ3
- 軽めのシャーペンを選び、6時間30分を通して丁度良い重さを知る。
- 低重心タイプのモノを手に入れて、躯体の太い線で感触を試してみる。
- グリップの太さや形状を確認して手にフィットするアイテムを検討する。
ここが注意点!
シャーペンは、”長時間に渡って使い続けること”を考慮して決める必要がある。
ここが分かれ目
シャーペンは、作図する場面により太い線(濃い線)を描く性能が要求される。
ここが気になる
- 作図スピードの速い人は、何を使っているのだろうか?
- 文字が綺麗な人は、どのシャーペンを使っているのだろうか?
- 躯体の線がくっきりと描ける人は、どれを使っているのだろうか?
その答えは?
- 作図スピードの速い人は、何を使っているのだろうか?
- 丁度良い重さのシャーペンを使っている。
- 文字が綺麗な人は、どのシャーペンを使っているのだろうか?
- グリップが握りやすいシャーペンを使っている。
- 躯体の線がくっきりと描ける人は、どれを使っているのだろうか?
- ペン先に重さのある低重心のシャーペンを使っている。
ステップ4
ぺんてる シャープペン グラフペンシル
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約10g | ー | 約9mm |
ぺんてる グラフ1000 フォープロ PG1005 0.5mm
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約11g | 〇 | 約9mm |
ぺんてる レトロデザイン シャープペンシル
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
ー | 〇 | ー |
ゼブラデルガードタイプ ER 0.5
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約9g | ー | 約10mm |
ロットリング メカニカルペンシル 500
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約13g | ◎ | 約6mm |
ステッドラー シャープペンシル ナイトブルー
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約17g | ◎ | 約8mm |
ぺんてる シャープペン グラフギア1000 PG
重さ | 低重心 | 軸径 |
---|---|---|
約20g | ◎ | 約10mm |
ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイライト
フリシャ機能+芯出しロック機能 | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約16g | 〇 | 約11mm |
オートシャープペンスーパープロメカ-0.5
(ペン先長さ調整+芯送り出し調整)機構 | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約19g | ◎ | 約10mm |
三菱鉛筆 芯が尖り続ける シャープペンシル
自動芯回転機構(クルトガ) | ||
---|---|---|
重さ | 低重心 | 軸径 |
約15g | ー | 約10mm |
あなたが「今使っている」シャーペンの重さや軸径を基準にすると、選びやすくなります。
シャーペンの選び方について、熱烈に解説して来ました。
自分の肌に見合ったものは、なかなか一発では決まりませんよね?
実践しながら基準を決めて、段階的にベストなアイテムを探っていきましょう。
記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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