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角番センパイ
(一級建築士)
私は受験歴3年を経て合格をつかみ取った一級建築士です。
学科試験には通過したものの、製図試験に2度目落ちして角番に昇格!?
そこからメンタルを鍛え上げ、角番スピリッツで合格をつかみ取りました。
(今では、こっそりブログ活動中。)
私は”夢を諦めない受験生”たちを応援します!
角番に昇格してしまった方、角落ちからの復活を目指す方に向けて「役に立つ知恵や技術」を投稿していきます。

一級建築士製図ブログ:「壁」を圧倒的に速く書く方法を考えました。

一級建築士製図試験の課題が発表されて、戦闘モードに突入!

受験生の皆さんの机の上には、すでに図面が積み重なっていることでしょう。

始めは成果が目に見えるように、時間を短縮できるので手応えは十分です。

しかし、「頭打ち」になると、受験生は苦しい状況に追い込まれてしまいますよね?

作図の中で最も時間を食われるものは?・・というと「壁」の作図です。

この製図ブログの記事では、「壁の作図」について時短術をお伝えしましょう。

記事に少しでも興味のある方、壁を克服したい方はブックマークの追加をお願いします!

「左から右へ!」

「下から上に?」

「タテヨコ交互に」

こんな人におすすめ!

  • 壁を速く書きたい。
  • 壁をもっと速く書きたい。
  • 壁をもっと楽して速く書きたい。

よーし!
今日も気合入れて描くぞ!

壁、壁!壁、壁!

ふう~・・・
ちょっとしんどいかも。

壁、壁!壁、壁!

う~ん、なんでだよ~。
時間が縮まらないよ~。

  • 作図を猛練習する。
  • 作図スピードが「頭打ち」になる。
  • 2時間半の目標には、ほど遠い現実に直面する。

「作図は書けば書くほどスピードは上がるはず」

そんな思いを掲げながら、受験生はトレースに時間を捧げる。

しかし、ある一定のラインに達した段階で、伸びは止まってしまうもの。

そんな状況をまえに、自分の「限界」に直面して挫折することもありますよね?

ここでは、その打開策のひとつとして「壁」を定規で速く書く方法をお伝えしましょう。

製図ブログについて

当ブログは、昨年の試験において悔しい思いをされた「角番生、学科からの復活の方」のモチベーションアップのため、プラスになる情報を発信していきます。

目次

一級建築士製図ブログ:「壁」でやりがちな落とし穴

  • ヨコ線は左 ⇨ 右に向かって引く。
  • タテ線は下 ⇧ 上に向かって引く。
  • タテ線は三角定規を押さえて手を交差させる。

並行定規を使って線を引くときに、このように教わりませんでしたか?

もちろん正しい図面の描き方としてはこれが基本の基です。

ヨコ線は左 ⇨ 右へ

ヨコ線は左 ⇨ 右!

タテ線は下 ⇧ 上へ
三角定規を押さえて手を交差させる

タテ線は下 ⇧ 上!

私も「通り芯」を引くときだけは、この正しい引き方で線を引いてました。

しかし、壁の作図に至ってはそれほど長い直線を引くことがないため、この動きでは意外とスピードが乗りません。

線を引くスピードの差 <<< 並行定規を動かす回数

作図の速さは、線を引くスピードではありません。

「定規を動かす回数」「道具を持ち帰る回数」などが、少しずつ影響してきます。

各平面図を渡って、ヨコ線とタテ線はそれぞれ連続して書く。

「誰がこんなことを考え、指導を始めたのか?」、私には全く理解ができません。

このような書き方を真剣にされている方がいますでしょうか?

はい!私は本気で
これやってました(笑)

タテ、タテ、タテ!
ヨコ、ヨコ、ヨコ!

うえ~。
何だか目が回りそう。

「ヨコ線とタテ線はそれぞれ連続して書く」

これに振り回された受講生は、私も含めて何人くらいいるでしょうか?

この手法はいわゆる「並行定規の移動回数を減らすため」だけの奇策といえます。

しかし、定規の移動回数を減らすとはいえ、平面をまたがるごとに意識を切り替えるのは精神的に負荷が掛かりますよね?

これ、止めましょう。

ガーン!
一刀両断されてしまった。

一級建築士製図ブログ:「壁」を圧倒的に速く書く方法

ここからは、製図ブログの本題に入ります。

紹介する作図法は「ハンドドラフト」、私が勝手に名前を付けた技法となります。

なのでこの技法に関しては、導入される受験生の皆さんが個々に好きな名前をつけていただければと思います。

ハンドドラフト

  • 三角テンプレートを押さえる。
  • ヨコ線は左 ⇦ 右に向かって引く。
  • タテ線は上 ⇩ 下に向かって引く。

ここで大事なのは「テンプレートの押え方」です。

イラストのように、テンプレートの直角部分を上に向けること。

この直角部分を起点にして、タテ線とヨコ線を書き分けるスタイルとなります。

ちなみに使用している定規は「タカラ製図マルチ定規つまみ付き」、チェックしておきましょう。

要チェック

一級建築士試験におすすめの製図道具12選(三角テンプレート)

クリックして下に移動すると
タカラ製図マルチ定規があります。

テンプレートの使い方

さっそくですが、ハンドドラフトを使って線を引いてみましょう。

テンプレートをセットする

壁ラインに位置に合わせてテンプレートをセットします。

左 ⇦ 右へ向かって線を引く

テンプレートの直角部分を起点に左 ⇦ 右へ向かって線を引きます。

テンプレートをずらす

壁の厚みの分(目分量でOK)だけ、テンプレートを手でずらします。

左 ⇨ 右へ向かって線を折り返す

そのまま左 ⇨ 右に向かって線を折り返しましょう。

左 ⇦ 右、折り返して左 ⇨ 右という動きで、壁のラインを完成させます。

タテ線を上 ⇩ 下に向かって引く

テンプレートの直角部分を起点に上 ⇩ 下へ向かって線を引きます。

テンプレートをずらす

壁の厚みの分(目分量でOK)だけ、テンプレートを手でずらします。

下 ⇧ 上へ向かって線を折り返す

そのまま下 ⇧ 上に向かって線を折り返しましょう。

上 ⇩ 下、折り返して下 ⇧ 上という動きで、壁のラインを完成させます。

壁ラインはタテ線とヨコ線を交互に引く

線の引き方

  • 左 ⇦ 右、折り返して左 ⇨ 右という動きで、壁のラインを引く。
  • 上 ⇩ 下、折り返して下 ⇧ 上という動きで、壁のラインを引く。
  • 「往復ストローク」で折り返し、ずっと線を引き続ける。

ここがポイント!

ハンドドラフトは、タテ線とヨコ線を交互に引くことが出来る。

ハンドドラフトの強みは「タテ線とヨコ線を交互に引ける」こと。

人の脳は潜在的に、部材のパーツをひとつずつ完成させることに快感を覚えるもの。

スピードを落とすことなくタテ線とヨコ線を交互に引くことにより、作図に集中力が高まるのです。

ここは注意点!

タテヨコの向きを切り替えるときに、テンプレートを回転させないこと。

テンプレートを使って壁を書くときに、定規を回転させる動きが加わるとタイムロスになります。

タテ線とヨコ線の切り替えは、テンプレートの「水平移動」のみを使って裁くことがポイントです。

補助線は「」で付ける

壁の補助線は思いのほか、時間を取られますよね?

しかし、この作業を省略すると壁の作図に不安が残り、作図の途中で手が止まる要因になります。

ここでは、壁の補助線を最小限にするところからお伝えしましょう。

まず左手にプラン用紙を持って、右手のシャーペンで壁の補助線をフリーハンドで書くスタイルに構えましょう。

補助線はプランを手元に置き、カンニングしながら書き込む。

補助線の付け方

壁ラインを書くための効果的な補助線の付け方を説明します。

室形状の対角に注目する

方眼紙に合わせて部屋の対角に注目し、その部分に印をつけます。

部屋の形状はかぎかっこ「 」で印する

部屋の位置の対角に、かぎかっこ「 」を付けることで、部屋のりん郭が見えて来ますよね?

開口部も忘れずに描く

壁ラインを正確に書き切るためには、開口部の位置も落としておきましょう。

補助線の付け方

  1. 左手にプラン用紙、右手にシャーペンを持って補助線をフリーハンドで書き込む。
  2. 方眼紙に合わせて部屋の対角に注目し、かぎかっこ「 」の印をつける。
  3. 壁ラインを正確に書き切るために、開口部の位置も落としておく。

壁線はタテヨコに引く

ワンポイント!

この手法は、図面用紙を製図板から外して自由に動かせるようにすることで、より効果を発揮します。

ヨコ線を左 ⇦ 右へ向かって線を引く

左 ⇨ 右へ向かって線を折り返す

タテ線を上 ⇩ 下に向かって引く

下 ⇧ 上へ向かって線を折り返す

上 ⇩ 下、下 ⇧ 上と線を折り返す

連続する間仕切り壁はテンプレートを当てて、上 ⇩ 下、下 ⇧ 上と交互に折り返します。

(手もとを空で動かさないこと。)

「往復ストローク」で線を折り返し、ずっと線を引き続けることで時間短縮に繋がるのです。

左 ⇨ 右へ向かって線を引く

左 ⇦ 右へ向かって線を折り返す

左 ⇨ 右へ向かって線を引く

左 ⇦ 右へ向かって線を折り返す

下 ⇧ 上へ向かって線を折り返す

壁ラインはタテ線とヨコ線を交互に引く

壁ラインはタテ線とヨコ線を交互に引き、区画ごとに部屋の形を仕上げましょう。

ハンドドラフトは
外構の作図にも対応できる。

一級建築士|壁を圧倒的に速く書く方法(まとめ)

「壁の作図」は工程の中でも最も時間を取られ、負荷が掛かるミッションです。

その「壁の作図」時間を短縮すればするほど、身体への負担も減るといえるでしょう。

ここがポイント!

ハンドドラフトは、タテ線とヨコ線を交互に引くことが出来る。

ここは注意点!

タテヨコの向きを切り替えるときに、テンプレートを回転させないこと。

外壁の仕上げは並行定規を使う

外周部の壁だけは
並行定規が速いかも。

  1. 往復ストロークを使って折り返し、ずっと線を引き続ける。
  2. 建物内の間仕切り壁を完成させた後は、再び図面を製図板に固定する。
  3. 建物の外壁ラインとサッシの線のみ、並行定規を使って一気に仕上げる。

ハンドドラフト

「ハンドドラフト」を使った壁の作図はいかがでしたでしょうか?

この手法を覚えることで、壁の作図が「やみつき」になるほど速く書くことが出来るようになります。

テンプレートを使っていることから、図面の見た目も並行定規と遜色がありません。

フリーハンド禁止!

(フリハン禁止?にしている資格学校でも問題なし。)

作図を3時間切れない人にとっては、すぐに行動あるのみです。

壁の作図はコイツで乗り切る!

当ブログは、昨年の試験において悔しい思いをされた「角番生、学科からの復活の方」のモチベーションアップのため、プラスになる情報を発信していきます。

要チェック!

一級建築士が教える本番に強い2時間スピード作図法(断面図の描き方)

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