受験生の皆さま、一級建築士学科試験お疲れ様でした。
今までの成果を十分に発揮し、完全燃焼できましたでしょうか?
「燃え尽きた身体」を引きずりながら、試験会場から資格学校(自宅)に戻って自己採点をされたかと思います。
その採点の結果を受けて、さまざまな感情を抱くこともあるでしょう。
この記事では、「学科試験に合格できなかった人」に向けてメッセージをお送り致します。
お伝えしたいこと
私自身は一級建築士の学科試験ではありませんが、挫折した経験は何度かあります。
(しかし、お伝えしたい事はたくさんあるのです。)
私は一級建築士に挑戦する以前に、国家試験に全力投球した結果、「あと1問」のところで合格を逃したことがあります。
その経験をもとに記事を作成させていただきました。
一年に一回の試験にすべてを犠牲にして懸けた日々は、あなたと変わりません。
「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である」
アインシュタイン(物理学者)
一級建築士、学科試験に落ちた人へ送るメッセージ
- 「自分は負けてしまった」
- 「こんなはずではなかった」
- 「あれだけ必死にやったのに」
結果を受けて、合格できなかったあなたが抱く、素直な感情です。
「友人や家族、仕事仲間に結果を報告しなければならない」というのも辛いものですよね?
ここまで全力で挑戦者されたあなたに向けて、次のことをお伝えします。
このままでは終われない!
- 結果を受け入れる。
- メンタルのケアをする。
- メンタルの立て直しをする。
1.結果を受け入れる
- すぐには結果を受け入れられない。
- まわりの人が言う「来年また頑張ればいいじゃない」という言葉も辛い。
その気持ちを打ち消すほどの、強いメッセージをお送りします。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
「忘れること」は必要なこと
つらい現実を受け止めきれないのは当たりまえのこと。
ならば、今まで試験勉強のために犠牲にしてきた楽しみを「小さなこと」で満喫しましょう。
- 温泉旅行に行く。
- 録画していた映画を見る。
- 軽い運動をしてストレス発散する。
頭の中を空っぽにしないと原動力は沸いてきませんよね?
心も体もリフレッシュして「忘れること」は必須なのです。
「成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である」
ウィンストン・チャーチル(元イギリスの首相)
人生の失敗も歯車のひとつとなる
試験の結果を受けて「人生の歯車が狂ってしまった」と嘆いてはいませんか?
今年の自分にとっては確かに、不要なパーツに思えるかもしれません。
しかし、その歯車はいつか何かしらのきっかけによって、「必要なもの」だったと気づける瞬間が、必ず訪れるでしょう。
今のその経験は「大事に持っておく」ようにしてください。
「挫折したことのない人は役に立たない」
カール・ヒルティ(哲学者)
挫折した経験は貴重な財産になる
これは決して綺麗ごとではありません。
人生において成功を遂げた人ほど「挫折」も経験しているものです。
挫折は人を大きく成長させるターニングポイントである事を私自身も実感しています。
私の挫折
- 1度目、2度目の製図試験に不合格となり挫折を味わう。
- 悔しさをバネに死にもの狂いで取り組むことで、人に教えられるレベルまで上達する。
- 一級建築士の試験に合格した後、その知識と経験を発信するためにブログを開設する。
仮に私が「2回目の製図試験で合格」していたとすれば、当ブログは存在してなかったでしょう。
この記事も、わたしの挫折によって生まれた「貴重な財産」なのです。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
2.メンタルのケアをする
- 力を発揮できなかった。
- ミスで点を取りこぼした。
- あと一問で合格を逃した。
このようなトラウマに苛まれている人に向けて、メッセージをお送りします。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解消するのではなく、ごまかしながら向き合う。
自分を責めるのは一度だけでよい
「結果を出せなかった自分を責める」気持ちは良くわかります。
真っすぐ全力でやって来た人ほど、「悔しいものは悔しい」のです。
しかし、何度も自分を責めるまえに、顔を起こして周囲の人を冷静に見て下さい。
まわりの人で「あなたを責めている人」が一人でもいるでしょうか?
「自分を責めているのは自分だけ」という事に気づくことで、一歩前に踏み出せるのです。
「満足は努力の中にあって、結果にあるものではない」
マハトマ・ガンジー(政治家)
試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ
自分が積み上げてきた努力は、自分が一番よく知っています。
自信が持てないときは、この日の為に使ってきたボロボロのテキストやノートを見返しましょう。
(私はこの瞬間に、少し涙が出そうになりました。)
勉強を始めた当初は「それだけの事をやりきる自分の姿」を想像できたでしょうか?
ボロボロのテキストやノートはあなたにとっての「自身の証」なので、取っておきましょう。
「挫折してもプライドは失わない、それは努力しているからだ」
長嶋茂雄(元プロ野球選手、監督)
トラウマは解消するのではなく、ごまかしながら向き合う
- 「あと1点とれば合格できたのに」
- 「あのとき、こうしていれば良かったのに」
合格まであと一歩及ばなかった人にとっては、何度も思い返す「痛い出来事」だと思います。
朝起きるとき、仕事をしている最中、夜になって寝るときに「あのとき、こうしていれば・・」
何度もあきらめきれない感情は、なかなか抑えることは出来ませんよね?
「失敗については多くが語られてきた」「成功より面白いから」
マックス・ビアボーム(英国のエッセイスト)
後悔の感情は、そのまま受け入れて良いのです。
しかし、「あのとき、こうしていれば」と考えても仕方がないということは、自分自身がよく分かっているのではないでしょうか?
それを受け入れたあとが大事です。
諦めきれない感情を抱いたあとに、次の言葉を付け加えて下さい。
自分の感情を静める呪文
- 考えても仕方ないし、散歩でもしよう。
- 考えても仕方ないし、友人にメールでも送ろう。
- 考えても仕方ないし、今日の夕飯は何食べるか考えよう。
「あのとき、こうしていれば」と考えた後に、別の行動に切り替える習慣(スイッチ)をつけること。
つまり、痛い感情を思い起こすたびに「考えても仕方ない」から、別のことに意識を向けるのです。
本質的な解決とはいえませんが、この切り替えにより自分の気持ちをごまかすことが出来ます。
「自分の気持ちが前を向ける」日までは、この心持ちでやり過ごすことにしましょう。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解消するのではなく、ごまかしながら向き合う。
3.メンタルの立て直しをする
結果を受け止め、自分の気持ちに整理がついたあとは「立て直し」です。
メンタルの強さとは?
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
今を楽しめる自分になること
どん底に落ちたような心境から立ち上がることで、前の景色が見えて来ます。
来年のことを考えるまえに、とりあえず「今を楽しめる自分」を目指しましょう。
どんなに苦しい状況に立たされていても「今を楽しむこと」が、復活への糸口となるはずです。
「失敗して挫折を経験した人こそ、本当の楽観を手にできる」
オリソン・マーデン(アメリカの著述家)
ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする
「合格した人に後れをとった気持ち」になるのも分かります。
しかし、どの世界においても「他人は他人」「自分は自分」です。
ライバルは常に「過去の自分」として、自分に必ず勝つことに拘りましょう。
「自分のことをこの世の誰とも比べてはいけない、それは自分自身を侮辱する行為だ」
ビル・ゲイツ氏(マイクロソフトの共同創設者)
過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する
- 「あのとき、こうしていれば良かった」
- 「あの苦しい試験をまた受けなければならない」
自分を苦しめるのはいつも「過去」と「未来」ではありませんか?
何か大切なことを忘れていますよね。そう、「今」です。
まえを向くことも大切ですが、まずは「少し先」の「小さな成果」を積み重ねること。
「夢見ることができれば、それは実現できる」
ウォルト・ディズニー(エンターテイナー、実業家)
- 今年の試験問題を1日1科目ずつ、もう一度やってみる。
- 理解できていない部分は、講師への質問リストをつくる。
- カリキュラムが再開するまでに、クラスの最前線に立てるように準備する。
来年のことは、来年になってから考えれば良いのです。
自己分析は、自分の気持ちが前を向いたときで良いのです。
今のやるべきことは「小さな成果」を積み重ねることだけに集中しましょう。
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
一級建築士、学科試験に落ちた人へ送るメッセージ(まとめ)
このままでは終われない!
- 結果を受け入れる。
- メンタルのケアをする。
- メンタルの立て直しをする。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解消するのではなく、ごまかしながら向き合う。
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
- 「来年」
- 「リベンジ」
- 「いつ始める?」
このような言葉を掛けられることがあるかもしれません。
ですが、一歩踏み出すタイミングを決めるのは「あなた」自身です。
あなたが「始めよう」と思ったそのときが、また夢の始まりとなるでしょう。
気分転換にオススメ
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