受験生の皆さま、一級建築士学科試験お疲れ様でした。
今までの成果を十分に発揮し、完全燃焼できましたでしょうか?
「燃え尽きた身体」を引きずりながら、試験会場から自宅又は資格学校に戻って自己採点をされたかと思います。
その採点の結果を受けて、さまざまな感情を抱くこともあるでしょう。
この記事では、「学科試験に合格できなかった人」に向けてメッセージをお送り致します。
ちなみに、私自身は一級建築士の学科試験に落ちてませんが、挫折した経験は何度かあります。
(しかし、お伝えしたい事はたくさんあるのです。)
私は一級建築士に挑戦する以前に、異業種の国家試験に全力投球した結果、「あと1問」のところで合格を逃したことがあります。
その経験をもとに記事を作成させていただきました。
業種は違っても、一年に一回の試験にすべてを犠牲にして懸けた日々は、皆さんと変わりません。
一級建築士:学科試験に落ちた方へのメッセージ
- 「自分は負けてしまった」
- 「こんなはずではなかった」
- 「あれだけ必死にやったのに」
結果を受けて、合格できなかった人が抱く素直な感情です。
「友人や家族、仕事仲間に結果を報告しなければならない」というのも辛いものですよね?
そういった全力で挑戦者された方々に向けて、次のことをお伝えします。
このままでは終われない!
- 結果を受け入れる。
- メンタルのケアをする。
- メンタルの立て直しをする。
1.結果を受け入れる
- 「すぐには結果を受け入れられない」
- まわりの人が言う「来年また頑張ればいいじゃない」という言葉も受け入れ難い。
その気持ちを打ち消すほどの、強いメッセージをお送りします。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
「忘れること」は必要なこと
つらい現実を受け止めきれないのは当たりまえのこと。
ならば、今まで試験勉強のために犠牲にしてきた楽しみを「小さなこと」で満喫しましょう。
- 温泉旅行に行く。
- 録画していた映画を見る。
- 軽い運動をしてストレス発散する。
頭の中を空っぽにしないと原動力は沸いてきませんよね?
心も体もリフレッシュして「忘れること」は必須なのです。
人生の失敗も歯車のひとつとなる
試験の結果を受けて「人生の歯車が狂ってしまった」と嘆いてはいませんか?
今年の自分にとっては確かに、不要なパーツに思えるかもしれません。
しかし、その歯車はいつか何かしらのきっかけによって、「必要なもの」だったと気づける瞬間が、必ず訪れるでしょう。
今のその経験は「大事に持っておく」ようにしてください。
挫折した経験は貴重な財産になる
これは決して綺麗ごとではありません。
人生において成功を遂げた人ほど「挫折」も経験しているものです。
挫折は人を大きく成長させるターニングポイントである事を私自身も実感しています。
私の挫折
- 1度目、2度目の製図試験に不合格となり挫折を味わう。
- 悔しさをバネに死にもの狂いで取り組むことで、人に教えられるレベルまで上達する。
- 一級建築士の試験に合格した後、その知識と経験を発信するためにブログを開設する。
仮に私が「2回目の製図試験で合格」していたとすれば、当ブログは生まれてません。
この記事も、わたしの挫折から生まれた「貴重な財産」といってよいでしょう。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
2.メンタルのケアをする
- 力を発揮できなかった。
- ミスで点を取りこぼした。
- あと一問で合格を逃した。
このようなトラウマに苛まれている人に向けて、メッセージをお送りします。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解決するのではなく、ごまかしながら向き合う。
自分を責めるのは一度だけでよい
「結果を出せなかった自分を責める」気持ちは良くわかります。
真っすぐ全力でやって来た人ほど、「悔しいものは悔しい」のです。
しかし、何度も自分を責めるまえに、顔を起こして周囲の人を冷静に見て下さい。
まわりの人で「あなたを責めている人」が一人でもいるでしょうか?
「自分を責めているのは自分だけ」という事に気づくことで、一歩前に踏み出せるのです。
試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ
自分が積み上げてきた努力は、自分が一番よく知っています。
自信が持てないときは、この日の為に使ってきたボロボロのテキストやノートを見返しましょう。
(私はこの瞬間に、少し涙が出そうになりました。)
勉強を始めた当初は「それだけの事をやりきる自分の姿」を想像できたでしょうか?
ボロボロのテキストやノートはあなたにとっての「自身の証」なので、取っておきましょう。
トラウマは解決するのではなく、ごまかしながら向き合う
- 「あと1点とれば合格できたのに」
- 「あのとき、こうしていれば良かったのに」
合格まであと一歩及ばなかった人にとっては、何度も思い返す「痛い出来事」だと思います。
朝起きるとき、仕事をしている最中、夜になって寝るときに「あのとき、こうしていれば・・」
何度もあきらめきれない感情は、なかなか抑えることは出来ませんよね?
後悔の感情は、そのまま受け入れて良いのです。
しかし、「あのとき、こうしていれば」と考えても仕方がないことは、自分自身がよく分かっているのではないでしょうか?
それを受け入れたあとが大事です。
ここから大切なことをお伝えしましょう。
※諦めきれない感情を抱いたあとに、次の言葉を付け加えて下さい。
自分の感情を静める呪文
- 考えても仕方ないし、散歩でもしよう。
- 考えても仕方ないし、友人にメールでも送ろう。
- 考えても仕方ないし、今日の夕飯は何食べるか考えよう。
「あのとき、こうしていれば」と考えた後に、別の行動に切り替える習慣(スイッチ)をつけること。
つまり、痛い感情を思い起こすたびに「考えても仕方ない」から、別のことに意識を向けるのです。
本質的な解決とはいえませんが、この切り替えにより自分の気持ちをごまかすことが出来ます。
「自分の気持ちが前を向ける」日までは、この心持ちでやり過ごすことにしましょう。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解決するのではなく、ごまかしながら向き合う。
3.メンタルの立て直しをする
結果を受け止め、自分の気持ちに整理がついたあとは「立て直し」です。
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
今を楽しめる自分になること
どん底に落ちたような心境から立ち上がることで、前の景色が見えて来ます。
来年のことを考えるまえに、とりあえず「今を楽しめる自分」を目指しましょう。
どんなに苦しい状況に立たされていても「今を楽しむこと」が、復活への糸口となるはずです。
ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする
「合格した人に後れをとった気持ち」になるのも分かります。
しかし、どの世界においても「他人は他人」「自分は自分」です。
ライバルは常に「過去の自分」として、自分に必ず勝つことに拘りましょう。
過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する
- 「あのとき、こうしていれば良かった」
- 「あの苦しい試験をまた受けなければならない」
自分を苦しめるのはいつも「過去」と「未来」ではありませんか?
何か大切なことを忘れていますよね。そう、「今」です。
まえを向くことも大切ですが、まずは「少し先」の「小さな成果」を積み重ねること。
- 今年の試験問題を1日1科目ずつ、もう一度やってみる。
- 理解できていない部分は、講師への質問リストをつくる。
- カリキュラムが再開するまでに、クラスの最前線に立てるように準備する。
来年のことは、来年になってから考えれば良いのです。
自己分析は、自分の気持ちが前を向けたときで良いのです。
今のやるべきことは「小さな成果」を積み重ねることだけに集中しましょう。
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
一級建築士:学科試験に落ちた方へのメッセージ(まとめ)
このままでは終われない!
- 結果を受け入れる。
- メンタルのケアをする。
- メンタルの立て直しをする。
- 「忘れること」は必要なこと。
- 人生の失敗も歯車のひとつとなる。
- 挫折した経験は貴重な財産になる。
- 自分を責めるのは一度だけでよい。
- 試験に挑戦してきた自分自身にプライドを持つ。
- トラウマは解決するのではなく、ごまかしながら向き合う。
- 今を楽しめる自分になること。
- ライバルは他人ではなく「過去の自分」にする。
- 過去でも未来でもなく「今」と「少し先のこと」に集中する。
苦しい感情は、時間が経つにつれて治まっていくもの。
その時期に向けて、少しずつでも良いので気持ちの準備をしていきましょう。
最後まで諦めなければ、チャンスは必ずやって来ます!
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