MENU
角番センパイ
(一級建築士)
私は受験歴3年を経て合格をつかみ取った一級建築士です。
学科試験には通過したものの、製図試験に2度目落ちして角番に昇格!?
そこからメンタルを鍛え上げ、角番スピリッツで合格をつかみ取りました。
(今では、こっそりブログ活動中。)
私は”夢を諦めない受験生”たちを応援します!
角番に昇格してしまった方、角落ちからの復活を目指す方に向けて「役に立つ知恵や技術」を投稿していきます。

一級建築士が教える本番に強い2時間スピード作図法|イラスト解説付き

一級建築士製図試験:2時間スピード作図法

一級建築士製図試験は作図スピードが勝負です。

2時間作図を目指す人は必見、「プランを覚える」ことに必死になっていませんか?

しかし待って下さい、解答により異なるプランはいくつ覚えても切りがありませんよね。

そして、大きなプレッシャーの掛かる製図試験の本番でもプランを覚える自信はありますか?

作図の途中で失敗するリスクもあり、手戻りした時間のロスは取り返しがつきません。

「プランを覚えることなくノンストップで正確に描ける方法」があれば、知りたいですよね。

本試験で2時間以内に図面を描き切って合格した私が「本番に強い」スピード作図法をお伝えします。

記事に少しでも興味のある方、やる気に満ちた方はブックマークの追加をお願いします!

「イラスト解説」

「柱はテンポよく」

「快速で壁を描く」

「フリーハンド」

「テンプレの裏技」

「ノンストップ」

こんな人におすすめ!

  • トレースを30枚以上実践した。
  • YouTube動画を見て実践した。
  • オールフリーハンド作図を実践した。
  • プランの暗記を試みたが覚えられない。
  • スタイルに拘らず作図が速くなりたい。
  • 試験本番でも通用する2時間作図を目指したい
  • プランが覚えられない、覚えることから開放されたい
  • 描き間違いや手戻りすることなく正確な図面を完成させたい

作図はスピードが命。
もうプランは覚えない!

本番でも速く描ける!

私の平均の作図時間は1時間55分です。(最短記録は1時間35分)

平面図40分(最短35分)
断面図15分(最短10分)
家具・什器・文字60分(最短50分)
目次

一級建築士が教える2時間スピード作図法について

まず始めに、ここで紹介する作図法について3つの特徴をお伝えします。

本番に強い!

  1. 並行定規とフリーハンドの良いところ取りをしたハイブリッド作図法
  2. 書き間違いや手戻りすることなく、正確な書き出しで2時間作図が出来る
  3. プランを見ながら作図するスタイルなので、どの課題においても再現性が高い

ハイブリッド作図
定規とフリハンの二刀流。

登場する3つの作図法

  • 並行定規
  • フリーハンド
  • ハンドドラフト
フリーハンド
ハンドドラフト
並行定規

【並行定規】

通り芯など長い直線を引くときに活用します。

一級建築士試験におすすめの製図道具12選(並行定規の紹介)

【フリーハンド】

不規則な短い線の集まりを書くときに採用します。

一級建築士への挑戦、フリーハンドで作図時間を短縮できるコツ(3選)!

【ハンドドラフト】

不規則な短い”直線”の集まりを書くときに活用します。

一級建築士製図ブログ:「壁」を圧倒的に速く書く方法を考えました。

フリーハンド
ハンドドラフト
並行定規

さっそく始めましょう。

注意点

紹介する作図法に出てくる手のイラストは”右利き”の人です。

左利きの方は、線の引き方やテンプレートの向きを「反転」させたうえで実践してください。

2時間スピード作図法(平面図)の描き方

  • 平:平面
  • 断:断面
  • 法:法規
  • 外:外構

図面をセットする

まず図面をセットしましょう。

図面用紙はマグネットプレートを使って3辺を押さえましょう。

柱を書くときのテンプレートを横滑りさせる際に、四角(□)穴が用紙の端を引っかけてしまうことがあります。

予防策として、図面用紙の左側をマグネットプレートで押さえましょう。

面積表

一番始めに名前・受験番号と面積表を書きましょう。

図面が完成しても面積表が埋まっていない場合は未完成扱いとなり「不合格」となります。

面積表を書き忘れると
もう1年勉強することになる。

平:通り芯

並行定規

寸法を間違えしまうと後の修正など、面倒なことになります。

柱を描いてしまった段階で気づいて手戻りしたことのある人もいますよね?

そのときには時間のロスよりも、精神的なダメージのほうが大きいもの。

ここでは、正確に速く寸法をとって通り芯を引く方法をお伝えします。

通り芯のスパン寸法をとる

基準となるスケールを使って寸法をとる。

鉄筋コンクリート造の建築物は6mスパン・7mスパンをよく使いますよね?

バンコのテンプレートの□穴のサイズは8マス角(8mスパンと同じ)なので、これを基準にスパン寸法をとります。

6mスパンの場合は、テンプレートの□穴から2マス引きます。

寸法採りは最初が肝心。

X方向のスパン寸法

Y方向のスパン寸法

通り芯のスパン寸法は
絶対に間違えられない。

テンプレートの□穴は8マス角

  • 三角スケールは不要
  • 6mスパンは2マス引く
  • 7mスパンは1マス引く

寸法採りは最初が肝心!

通り芯の寸法採りは”最初が肝心”です。

基準となるスケールを使って寸法をとる。

各平面図へ寸法を書き写す

各階共通の寸法は丸写しする。

スパン寸法を書き写す

A3又はA4サイズの用紙を使って、残りの平面図・断面図へと寸法を書き写します。

試験では「計画の要点」の裏面を使いましょう。(厚紙なのでオススメです。)

角の位置を合わせる

用紙の角と敷地の角の位置を合わせておき、平面図に書き込んだ寸法を用紙の裏面に書き写します。

(用紙:ここでは計画の要点の裏面を指します。)

平面図から用紙にスパン寸法を書き写し

用紙を移動して
用紙から平面図にスパン寸法を書き写し

用紙を移動して
用紙から平面図にスパン寸法を書き写し

スパン寸法を裏面に書き込んだ用紙を各平面図へと移動します。

残りの平面図には、用紙の裏面から各平面図へスパン寸法を写していきましょう。

各階共通の寸法は丸写しする。

南-北断面図への写し方

スパン寸法を印した用紙を南-北断面図に合わせて向きを回転させます。

用紙を回転させる。

用紙の裏面に書き込んだ寸法は断面図にも使いまわしが出来ます。

南-北断面図の境界線に用紙の角を合わせて、Y方向のスパン寸法を書き込みましょう。

あああ!
通り芯間違えたー!?

通り芯・寸法線・柱の位置
全てやり直し・・・ガックリ

寸法採りは”最初が肝心”、必ずチェックしてから写していきましょう。

ここが便利!

この手法は、スパン割りが「変則スパン」となる場合でも安定して使えます。

変則スパンでも
用紙を当てて写すだけ♬

通り芯・寸法引き出し線

通り芯と寸法引き出し線は同時に引く。

通り芯「左 ⇨ 右」

寸法の引き出し線

定規を1スパン下げる。

並行定規を1スパン下げる

寸法の引き出し線

並行定規を1スパン下げて、通り芯を”折り返し”ます。

通り芯、左 ⇦ 右へ
平行定規を1スパン下げる。

通り芯「左 ⇦ 右」

並行定規を1スパン下げる

通り芯「左 ⇨ 右」へ折り返し、そのまま寸法の引き出し線まで書きましょう。

通り芯と一緒に
寸法の引き出し線も書く!

並行定規を1スパン下げる

  1. 通り芯「左 ⇦ 右」+寸法の引き出し線
  2. 平行定規1スパン下げる。
  3. 通り芯「左 ⇨ 右」+寸法の引き出し線
  4. 平行定規1スパン下げる。

通り芯と寸法引き出し線は同時に引く。

常に線を引き続けることで、作図スピードが速くなる

往復ビンタで
線を引き続ける!

改善点

通り芯「左 ⇨ 右」の繰り返しだけでは、手を”空”で動かす動作をともないます。

線を引かずに手だけを移動している間は、作図は一歩もまえには進みませんよね?

Y方向の通り芯

寸法の引き出し線と通り芯を一緒に引きます。

平行定規を1スパンずらす

三角定規を1スパンずらして、寸法の引き出し線と通り芯を一緒に引きます。

三角定規を1スパンずらして、寸法の引き出し線・通り芯を引くの繰り返しです。

引き出し線を書いてから
通り芯を下から上へ突き上げる。

通り芯・寸法引き出し線(X方向)

通り芯「左 ⇨ 右」へ

寸法の引き出し線

通り芯「左 ⇨ 右」へ

寸法の引き出し線

500

定規を1スパン下げて
寸法の引き出し線

通り芯「左 ⇦ 右」

寸法の引き出し線

左 ⇨ 右へ
右 ⇦ 左へを繰り返す。

通り芯「左 ⇦ 右」
並行定規を1スパン下げる

通り芯「左 ⇨ 右」へ

寸法の引き出し線

通り芯を左右に”折り返し”ながら、これを繰り返して線を引き続けましょう。

左 ⇨ 右に、右 ⇦ 左へ
無限に線を引きつづける。

手を休ませないことが大事!

通り芯と寸法引き出し線は同時に引く。

常に線を引き続けることで、作図スピードが速くなる。

通り芯・寸法引き出し線(Y方向)

寸法の引き出し線と
通り芯を一緒に引く

2つの平面図にまたがって、引き出し線と通り芯を一緒に引きましょう。

レイアウトが”東-西”断面図の場合は、3階平面図と断面図にまたがって通り芯を引きましょう。

手を交差させて
リズムよく引き続ける。

”南-北”断面図への応用

断面図の切断方向が”南-北”の場合、3階とは通り芯の方向が異なります。

三角定規をヨコ向きにする

三角定規をヨコ向きに倒すことで定規が安定する。

三角定規をヨコ向きに倒す。

三角定規を左 ⇦ 右に動かしながら、Y方向の通り芯を引きましょう。

今度は左 ⇦ 右へと
三角定規をずらしていく。

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

寸法の引き出し線と
通り芯を下から上⇧へと引く

三角定規をずらして
通り芯を上から下⇩へと引く

Y方向の通り芯は
上と下への往復ビンタ

”南-北”断面図も同様

  1. 通り芯「下 ⇧ 上」+寸法の引き出し線
  2. 三角定規を1スパンずらす
  3. 通り芯「上 ⇩ 下」+寸法の引き出し線
  4. 三角定規を1スパンずらす

寸法線と通り芯を同時に引くことで、定規を動かす回数を減らすことができる。

寸法線(仕上げ)

下から上⇧に

上から下⇩に

  1. 寸法線「下 ⇧ 上」
  2. 三角定規を1マスずらす
  3. 寸法線「上 ⇩ 下」

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

右 ⇦ 左へ

左 ⇨ 右へ

直線を左右に折り返して寸法線を仕上げましょう。

  1. 寸法線「左 ⇨ 右」
  2. 平行定規を1マスずらす
  3. 寸法線「右 ⇦ 左」

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

手を空で動かす動作を”線を引く動作に変えていく”ことで、作図時間を大幅に短縮できる。

線を引き続けることで
作図のスピードは速くなる。

平:柱の補助線

ハンドドラフト

柱の位置は意外と描きすぎてしまう人もいますよね?

(後で消しゴム使っている人も含めて)

ここで紹介する補助線は、柱の位置とサイズを正確に落とし込むための準備となります。

補助線はこのあとに壁線を書くときにも役立つものなので、図示しておきましょう。

あとで役に立つ補助線は
早めに書いておくのが得だよ。

屋根・無柱空間を見える化する

柱を正確に落とし込むためには建物の形状を把握する必要があります。

そのためには無柱空間の「✕」マークなどは柱を書くまえの段階で先に引いておきましょう。

屋根と無柱空間の位置を「見える化」することで、柱の位置は迷わなくなる。

ここで使用するテンプレートは、柱を書くときに使うものです。

(その理由は道具の持ち替えをする動作を減らすこと。)

柱を書くときにバンコの三角テンプレートを使う人は、そちらを定規として活用します。

建物の形状が分かるように
補助線・斜線を引いておく

補助線の使い分け

屋根薄い「/」線
吹抜け実線「✕」線
吹抜け(上部)点線「✕」線
無柱空間薄い「✕」線
無柱空間(上部)実線「✕」線

屋根と無柱空間の位置を「見える化」することで、柱の位置は迷わなくなる。

PC梁の点線を書く

PC梁の点線

無柱空間の「✕印」を見ながらPC梁の点線を描きます。

道具の持ち替えをしないために、柱の作図に使用するテンプレートを使いましょう。

柱の作図をするまえにPC梁を図示しておくことで、柱のサイズの描き分けもしやすくなるでしょう。

屋根と無柱空間の位置を「見える化」することで、柱の位置は迷わなくなる。

補助線は準備.OK!
もう柱の位置では迷わない。

平:柱

並行定規

柱の作図は使う道具によって速さに差が出ます。

ここではまず、柱の作図について2つの方法を紹介しましょう。

2つの方法を比較したうえで、どちらが速く描けるのかをお伝えしていきます。

柱のサイズはテンプレの
3.5ミリの□穴を使います。

一般的な柱の作図法

バンコスタイル

こちらは受験生の多くが採用している方法です。

柱を書く

テンプレートをスライド

テンプレートの□穴を探す

テンプレートをスライドさせたときに柱の□穴を見失うことがありますよね?

あれあれ・・・
3.5ミリの□穴はどこにいった?

テンプレートの□穴にペン先を合わせる

テンプレートの□穴を見つけた後に、ペン先をそこまで移動させる必要があります。

柱の作図に要する手間は3つ

  1. テンプレートをスライドさせる。
  2. テンプレートの□穴にペン先を合わせる。
  3. 柱を描き込む。

「テンプレートの□穴を見つけた後にペン先を合わせる」というひと手間がある。

このひと手間が、柱を書くうえで”見えないタイムロス”となっていることにお気づきでしょうか?

これって柱を書くたびに
毎回とられる手間だよね。

柱の描き方(改良編)

ここがポイント!

  1. 指を引っかけたまま、テンプレートをスライドさせる。
  2. ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。
  3. ペン先は常にテンプレートの□穴を捉えていることになる。

詳しくは、これから
お伝えしていきます。

ここから紹介するのは、私が採用していた柱の作図法です。

柱の作図に使う道具は「バンコテンプレート202-80」⇩になります。

テンプレートをスライドさせる

このとき、右から3つめの□穴に”くすり指”を引っかけて下さい。

すると、自然とペン先がテンプレートの3.5ミリの□穴の位置に来るかと思います。

手もとの裏側

ここで分からない人は、
テンプレートに手を当ててみよう。

指を引っかけたままテンプレートを1スパンだけ、スライドさせます。

手が小さい人の場合は
引っかけるのは小指だね。

その位置から”指を引っ掛けたまま”、柱を描き込みましょう。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライドさせる

手もとの裏側

柱を書く

テンプレートを
左端へスライドさせる

柱を書く

柱を書く。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライド

そのまま「柱を書く」

柱を書く。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライド

そのまま「柱を書く」

柱を書く。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライド

そのまま「柱を書く」

柱を書く。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライド

そのまま「柱を書く」

柱を書く。

柱の作図に要する手間は2つ

  1. テンプレートをスライドさせる。
  2. 柱を書く。

ここでひとつ、お気づきになりましたでしょうか?

「テンプレートの□穴を見つけた後にペン先を合わせる」というひと手間がなくなっている。

ひと手間はどこにいったのか?

ここで、三角テンプレートと違いについて説明しましょう。

テンプレートの□穴に指を引っかける

右から3つめのテンプレートの□穴にくすり指を引っかける。

テンプレートの□穴に
指を引っかけたままスライド。

ペン先は3.5ミリの□穴を捉えたまま、指を引っかけてテンプレートをスライドさせる。

注目!

このときの注目ポイントは、手もとの移動距離 = テンプレートの移動距離となること。

ここがポイント!

テンプレートをスライドさせても、ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。

なぜなら、手もと(ペン先)とテンプレートが同じ距離だけ移動しているから。

ここがポイント!

ペン先は常にテンプレートの□穴を捉えていることになる。

どこまで進んでも□穴を見逃さない。

ひと手間はどこにいったのか?

  1. 指を引っかけたまま、テンプレートをスライドさせる。
  2. ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。
  3. ペン先は常にテンプレートの□穴を捉えていることになる。

この理由から「テンプレートの□穴を見つけた後にペン先を合わせる」というひと手間が消滅します。

今までの苦労は、
いったい何だったんだろうか?

一般的な柱の作図法

  1. テンプレートをスライドさせる。
  2. テンプレートの□穴にペン先を合わせる。
  3. 柱を描き込む。

柱の描き方(改良編)

  1. テンプレートをスライドさせる。
  2. 柱を書く。

柱の作図はこれだけで変わる

「テンプレートの□穴にペン先を合わせる」ひと手間 × 柱の個所数(平均100ヶ所程度)

時間の差は2、3分程度だけど
柱を書くことに集中できるよね。

この手法はバンコの三角テンプレートでも可能です。

バンコ三角定規45°テンプレートプラス
バンコテンプレート202-80

つまみ付きのテンプレートよりも、通常のテンプレートのほうが軽くて滑りやすい。

軽い道具のメリット

  • 定規を滑らせやすい
  • 用紙との摩擦抵抗が少ない
  • 柱・梁の作図がテンポよく進む

柱の作図だけは
誰にも負けない。

柱の描き分け方

屋根・無柱空間に
補助線とPC梁を書く

  • 建物の形状を把握して柱を書く
  • 屋根(/線)には柱を描かない
  • 無柱空間(✕線)には柱を描かない

補助線があることで
柱の描き分けができる。

無柱空間(✕線)の補助線を見ながら柱を書くことで、柱の断面サイズの描き分けもできる。

  • 一般部の柱:700*700
  • 無柱空間のPC梁を支持する柱:800*800
  • 700角の柱□のうえから、800角の柱□を被せてもよい

柱サイズの描き分けが苦手な方へ

700角の柱をひと通り描き終えたあとに、柱のうえから800角の柱を”被せて”描きましょう。

2度手間に思えるかもしれませんが、サイズの描き分けで手が止まるよりは分かりやすい方法です。

800角は、めんどうだから
あとで柱を被せてしまおう。

柱を書く

指を□穴に引っ掛けて
テンプレートをスライドさせる

テンプレートを平面図の
左端 ⇦ 右端へ移動させる

平面図の右端から、”テンプレートを傾けたまま”左端までスライドさせましょう。

テンプレートを傾ける理由は、左側に押さえたマグネットプレートに引っかけるからです。

目に見えないところで
苦労と工夫があるのです。

柱の作図はこれだけで変わる

「テンプレートの□穴にペン先を合わせる」ひと手間 × 柱の個所数(平均100ヶ所程度)

扁平柱(800×1000)の描き方のコツ

クリックすると開きます。

扁平柱

扁平柱とはPC梁(プレストレストコンクリート梁)を支持する断面の大きな柱のこと。

通り芯

800×800の柱を描く

上の縁をズラしてなぞる

下の縁をズラしてなぞる

扁平に見える柱の完成

柱の上下の縁をそれぞれ外側にズラしてなぞることで、扁平に見える柱を表現します。

ウソだろ?

1000×1000の柱を描く

左右の縁をズラしてなぞる

扁平に見える柱の完成

左右の縁をそれぞれ内側にズラしてなぞることで、扁平に見える柱が仕上がります。

扁平柱にしか見えない

扁平にしか見えない・・
PC梁をしっかりと支えている。

インチキだ!
オレは騙されないぞ!

 図面を平行定規から取り外す

お座りタイム

図面を外せる →
座って作図するスタイル

ここからは図面を外してフリースタイルで作図していきます。

定規から解放されて
身軽になった。

平:壁の補助線

ハンドドラフト

壁の作図は間違いが起こりやすく、時間も掛かりますよね?

ここで紹介する補助線は、壁の位置を正確に落とし込むための”最低限”の準備となります。

補助線はこのあとに壁線を書くときに役立つものなので、図示しておきましょう。

補助線の目的について

目的

補助線やライン出しをする目的は、よくある間違いを排除すること。

ここで紹介するのは「よくある壁の描き間違い」の具体例です。

ちなみに私は、この間違いをすべてコンプリートしました。(^_^;)

壁の描き間違いは、
本当に無くならないよね。

壁の描き間違いでよくある例

  • コアの位置を1スパン間違える。
  • 廊下の通りを1スパン間違える。
  • 廊下の通りを柱の奥か手まえで間違える。
  • 片持ちバルコニーとインナーバルコニーを間違える。

へりあきに「〇」印

スパンの位置ずれの
原因としてよくあること

敷地の”へりあき”が6m以上になると、スパンの数える位置を”へりあき”から数えてしまうこと。

スパンの位置ずれは
精神的ダメージが大きい。

「そんなことあるはずがない」と思われた方もいるかもしれません。

プレッシャーの掛かる本試験では極度の緊張から、想像以上に視野が狭くなることがあります。

課題文条件で屋外施設を要求されることで敷地のへりあきが大きくなり、このようなスパンの位置ずれが起こるのです。

対策法として円を図示する

敷地の”へりあき”が6m以上になる場合は、へりあき部分に薄い線で円を描いておく。

コアの位置を1スパン間違える。

階段の向きや形状に気を取られて、コアの位置を間違えてしまうことは「あるある」です。

あああ・・・
コアの位置を間違えた~!

廊下の通りを1スパン間違える。

廊下の向きや幅の寸法に気を取られて、通りの位置が1スパンずれてしまうことは「あるある」

廊下の位置がずれている
この通りの壁、すべて描き直し。

廊下の通りを柱の奥か手まえで間違える。

思い込みのよるケースが多く、自分の記憶を頼りに作図を進めた結果として起こりがち。

廊下は柱のてまえだった・・
この通りの壁は全てやり直し。

片持ちバルコニーとインナーバルコニーを間違える。

思い込みのよるケースが多く、自分の記憶を頼りに作図を進めた結果として起こりがち。

バルコニーはインナーだった・・
サッシの位置すべてやり直し。

いずれも修正に時間のかかる間違いですよね?

このような不安要素だけは、予め補助線を引くことで排除しておきましょう。

補助線やライン出しをする目的は、よくある間違いを排除すること。

コアの補助線

上下階の不整合を未然に防ぐためにコアから作図するという人もいます。

そのコア位置が1スパンずれると、そもそもの間違いになってしまうので補助を引いておきましょう。

壁線を速く正確に書くには、建物の形状を見える化すること。

補助線を引く

テンプレートを使って「3階平面図」にコアの補助線を引きます。

(最初が肝心です。)

チェック

最初が肝心!

最初が肝心!
必ずチェックしよう。

コアの位置は、プラン用紙と照らし合わせてチェックしておくこと。

1階・2階の平面図へ
同じ位置にコアを描き込む

コアの位置は各階とも同じですよね。

3階に描き込んだコア位置を見ながら「1階 ⇦ 3階」・「2階 ⇦ 3階」と写していきましょう。

(もちろん最初が肝心です。)

廊下のライン出し

ライン出し

コアの位置が決まると廊下の通りも決まります。

プラン用紙を図面のうえに置いて見ながら、テンプレートを使って廊下のライン出しをしましょう。

壁線を速く正確に書くには、建物の形状を見える化すること。

廊下を斜線で図示する

廊下の通りは柱の奥か手まえを分かるように斜線「/」で図示しましょう。

はっきり図示して
プランの形を見える化する。

各階とも同様に廊下のライン出しをして、斜線「/」で図示しましょう。

インナーバルコニーを図示する
(ある場合のみ)

インナーバルコニーも通路と同様に斜線「/」で図示しましょう。

これでサッシの位置は
もう間違えない。

全体図

補助線を引くことで、平面図の部屋の位置が少し見えてきたかと思います。

壁の補助線は主に3つ

  1. 6m以上のへりあきに「〇」
  2. コアの位置(3階から図示)
  3. 廊下の通る位置に斜線「/」

壁線を速く正確に書くには、建物の形状を見える化すること。

目印(出入口▼.PS.EPS)

フリーハンド

ここでは壁の位置を正確に書くための「目印」となるものを始めに図示する。

出入口の▽マーク・PSなどを図示することで、壁線の位置ずれのリスクを減らすことができます。

壁線を書くまえに目印を入れておくことで、平面図のりんかくが見えてくるはずです。

壁線を速く正確に書くには、プランの目印となるものを予め図示しておくこと。

かたちが見えてきた・・
記憶と繋がってきたぞ。

フリーハンドになると片手が空くので、プラン用紙を見ながら正確な位置に落としていきましょう。

出入口の▽マーク

EVの文字

PSマーク

壁線を速く正確に書くには、プランの目印となるものを予め図示しておくこと。

平:EV・階段(コア)

ハンドドラフト

壁線は、どの課題においてもコアを最初に作図します。

階段などは意外と線の密度が多くて時間のかかる部分ですよね?

ここでは、階段などのコアを速く描き切る作図法を詳しくお伝えしましょう。

階段の作図は意外と手強い・・
ここが一番、しんどいところかも。

ひとつ前提として、コアの形状は”覚えるもの”です。

(ここに関してはすみません、覚えてください。)

階段はパーツトレーニングで覚えた形をそのままアウトプットできるように練習しておきましょう。

コアの形状はパーツトレーニングで練習して覚えておく

言われなくても
分かっているさ!

EVのかごはフリーハンド
(テンプレートは不要)

コアを作図するためには、目印となるエレベーターのかごを描きます。

かごのサイズは感覚的に覚えておき、フリーハンドで描いていきましょう。

コアの作図に使用する定規

コアの作図に使用する定規は、三角スケールの副尺 ⇩ です。

副尺とはコレのこと

え!?これ使うの?

コアの作図は三角スケールの副尺を使って書くと速く仕上がる。

副尺を使う理由は3つ

  1. 小回りが利く。
  2. 接地面が小さく滑りやすい。
  3. かさ張らないので片手に持っておける。

コンパクトな定規という意味では「副尺」が最強ツールになります。

長さは5センチしかないため、狭い範囲を集中的に作図する局面では大きな力を発揮するのです。

ここから先では、三角スケールの副尺を使った作図を紹介していきます。

コアの壁の描き方

ここからは「副尺」を使ってコアの壁を書く方法をお伝えします。

壁のラインは内側(単線)のみ

注目

コアを書く段階では、壁線は内側のみ(単線)にして下さい。

(その理由はあとの工程でお伝えします。)

X方向の線を先に書く

副尺をヨコ向きに支えて「X方向の線」を描いていきます。

定規を途中で回転させても良いですが、なるべく少なくしましょう。

EVの壁

階段の壁

階段の中心壁

定規を回転させて
Y方向の線を描いていく

副尺をタテ向きに支持したまま「Y方向の線」を書いてコアの壁を仕上げます。

ちっちゃいけど
フットワークが軽い。

定規を上下に滑らせながら、X方向の壁線(EV)を仕上げていく。

定規を上下に滑らせながら、X方向の壁線(階段)を仕上げていく。

定規を左右に滑らせながら、Y方向の壁を仕上げていく。

コアの作図は三角スケールの副尺を使って書くと速く仕上がる。

描き心地は
すごく良いかも。

吹抜け階段の描き方

中心の手摺を
X方向・Y方向と描いていく

コアの壁線を
X方向・Y方向と描いていく

階段は副尺を使って
X方向・Y方向と描いていく

階段はフリーハンドでもOK

吹抜け階段の線はフリーハンドでも描けます。

接地面が少ないから
滑りやすくフットワークが軽い。

吹抜け階段の矢印の描き方

副尺を水平に支えたまま
上り始めから線を引っ張る

ペン先を押したまま
定規だけをスライドさせる

副尺を水平に支えたまま
折り返し線を引っ張る

ペン先を押したまま
定規だけをスライドさせる

矢印はフリーハンド

階段の切断線と矢印はフリーハンドで描きましょう。

チビ3スケ
クセになってきたぞ。

折り返し階段の描き方

折り返し階段の割りつけ方について、お伝えします。

階段を速く書くには寸法を測らずに「分割法」を使って描き切る。

基準法対応の階段(階高4m)は20段として、階段のサイズを9分割します。

両端の線を引く

真ん中に一段だけ書く

片側を4分割する

2分割×2回=4分割として割りつけます。

もう片側を4分割する

2分割×2回=4分割として割りつけます。

これは身体で
覚えるしかない。

両端の線を引く

真ん中に一段だけ引く

片側を4分割する

もう片側を4分割する

  1. 両端の線を引く
  2. 真ん中に一段だけ引く
  3. 片側を4分割する
  4. もう片側を4分割する

階段を速く書くには寸法を測らずに「分割法」を使って描き切る。

参考までに

  • 基準法の階段を9分割する場合は、4分割×2+余り1
  • バリアフリー法の階段を12分割する場合は、4分割×3分割

「分割法」を用いるには段数が奇数となる場合、余りの段数を処理した後に4分割する。

チビ3スケを
マスターしよう。

折り返し階段の矢印の描き方

副尺を水平に支えたまま
上り始めから線を引っ張る

ペン先を押したまま
定規だけをスライドさせる

副尺を水平に支えたまま
折り返し線を引っ張る

矢印はフリーハンド

三角スケールの副尺は小回りが利くため「狭い範囲を集中的に作図できる」コンパクトな定規です。

定規をあてる部分は隠れてしまいますが、コアの形状を覚えてさえいれば問題になりません。

階段などのコアを作図するうえでは最強のツールといって良いでしょう。

チビ3スケ
ポテンシャルが凄いね。

副尺を使う理由は3つ

  1. 小回りが利く。
  2. 接地面が小さく滑りやすい。
  3. かさ張らないので片手に持っておける。

平:壁線

フリーハンド

ここからは作図の中でも”クライマックス”となる壁線です。

壁の作図は、もっとも時間短縮のできる余地がある部分といっても良いでしょう。

もちろんプランを見ながら確実に、かつ最速で壁線を描き上げる作図法をお伝えしていきます。

ここからが勝負!
作図力の見せどころ。

壁線の作図は3部構成

  1. 壁線(内法線のみ)
  2. 壁線(二重線にする)
  3. 壁線(外壁・連続した壁)

ここで紹介する壁線の作図法は三刀流です。

インパクト強すぎる!

それぞれの作図法

1.壁線(内法線のみ)
フリーハンド
2.壁線(二重線にする)
ハンドドラフト
3.壁線(外壁・連続した壁)
並行定規

壁の作図は、それぞれの良いところ取りをしたハイブリッド作図法です。

三刀流!
ハイブリッド作図法!

壁の作図において前半戦は、作図用紙を固定しない「フリースタイル」で書く。

壁線(内法線のみ)

フリーハンド

壁の”内法線”とは、部屋内のこと。

部屋の壁芯より内側のみを「単線」で描き上げます。

外壁や廊下に面した部分は対象外なので、ノータッチで構いません。

壁線は平面の左ブロックから
1スパンずつ、描き進める

壁の作図は、”各平面ごと”一面ずつ集中して仕上げる。

壁線のブロック分け(全体像)

※このルールは右利きの人のケースです。

左利きの人はブロックの順序を反転させてください。

壁線は内側のみ
フリーハンドで書く

壁線を内側だけ書く意味は、捨て線の代わりにするため。

壁の作図は、”各平面ごと”に左側から1スパンずつ描き進めていく。

右利き人が書くヨコ線は「右上がりになりやすい」傾向がある。

「線が右上がりになるクセ」に対抗するには、作図用紙そのものを傾ける。

作図用紙を少し傾ける。

さてさて・・・
戦闘開始と行きますか!

第1ブロック

エスキス用紙を「1階・2階平面図のプランだけが見える」ように ⇩ 小さく折りたたむ。

エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描いていきましょう。

サッシの短い線も
描いていきましょう。

全力のフリーハンド。

描き終えた第1ブロックは”用済み”なので、プラン用紙を移動して被せてしまいましょう。

第2ブロック

「第1ブロック」を描き終えた段階でエスキス用紙を1スパン右に動かします。

描き終えた「第1ブロック」の上に”かぶせる”ように、次の「第2ブロック」のとなりに移動させましょう。

エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描いて行きましょう。

サッシの短い線も
描いていきましょう。

長い直線は
副尺を使って手早く引く

柱から柱まで到達するような長い直線はフリーハンドではなく、「副尺」を使って手早く引きます。

チビ3スケも使う。
もしかして、四刀流?

副尺はいつでも手に取れるように、図面のうえに転がしたままフリーハンドで壁線を描き進めます。

第3・第4ブロック

「第2ブロック」を描き終えた段階でエスキス用紙を1スパン右に動かします。

描き終えた「第2ブロック」の上に”かぶせる”ように、次の「第3・第4ブロック」のとなりに移動させましょう。

エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描いて行きましょう。

サッシの短い線も・・・

副尺はいつでも手に取れるように図面のうえに転がしたまま、フリーハンドで壁線を描き進めます。

サッシの・・・

描き終えた第3ブロックは”用済み”なので、プラン用紙を移動して被せてしまいましょう。

柱から柱まで到達するような長い直線はフリーハンドではなく、「副尺」を使って手早く引きます。

第5ブロック

「第4ブロック」を描き終えた段階でエスキス用紙を1スパン右に動かします。

描き終えた「第4ブロック」の上に”かぶせる”ように、次の「第5ブロック」のとなりに移動させましょう。

エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描いて行きましょう。

サッシの短い線も
描きますよ、はいはい。

副尺はいつでも手に取れるように図面のうえに転がしたまま、フリーハンドで壁線を描き進めます。

第6ブロック

「第5ブロック」を描き終えた段階でエスキス用紙を1スパン右に動かします。

描き終えた「第5ブロック」の上に”かぶせる”ように、次の「第6ブロック」のとなりに移動させましょう。

エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描いて行きましょう。

サッシのチョンチョンも
忘れずに描いていく。

副尺はいつでも手に取れるように図面のうえに転がしたまま、フリーハンドで壁線を描き進めます。

プランを見ながらも
壁の作図に集中できる。

壁ライン(内法線のみ)

フリーハンドで描いているのは壁の補助線でなく、「壁線」です。

壁の内法線が、
壁の補助線を兼ねている。

壁の”内法線”とは、部屋内のこと。

部屋の壁芯より内側のみを「単線」で描き上げます。

外壁や廊下に面した部分は対象外なので、ノータッチで構いません。

壁の作図ルーティーン

  1. エスキス用紙を「1階・2階平面図のプランだけが見える」ように小さく折りたたむ。
  2. エスキス用紙を左手に添えて、プランを近くで見ながらフリーハンドで壁線を描き進める。
  3. 柱から柱まで到達するような長い直線はフリーハンドではなく「副尺」を使って手早く引く。
  4. 副尺はいつでも取れるように図面のうえに転がしたまま、フリーハンドで壁線を描きつづける。
  5. エスキス用紙を「描き終えたブロック」に被せるように「次のブロック」の近くに移動させる。

ルーティーン×3平面

この作図ルーティーンの繰り返しにより、驚くほど速く壁線を描き終えることが出来ます。

壁の作図は、”各平面ごと”に一面ずつ集中して仕上げていく。

壁の作図は、”各平面ごと”に左側から1スパンずつ描き進めていく。

壁の作図において前半戦は、作図用紙を固定しないフリースタイルで書く。

壁線(二重線にする)

ハンドドラフト

内側のみ単線で書きあげた壁線を三角テンプレートを使って”二重線”に仕上げていきましょう。

三角テンプレートを使った作図法について

【テンプレート】
タカラ製図マルチ定規つまみ付き

ハンドドラフトの使い方

  • 左手に三角テンプレートを下向きに、右手にシャーペンを構える。
  • タテ方向のラインは上から下に、ヨコ方向のラインは右から左へ線を引く。
  • 三角テンプレートの移動はタテヨコに回転させるのではなく、水平移動だけにする。

タテ・ヨコの線は定規の直角部分を起点にして引き分ける。

クリックすると開きます。

三角テンプレートの移動はタテヨコに回転させないこと。

ハンドドラフトについて

一級建築士への挑戦、フリーハンドで作図時間を短縮できるコツ

一級建築士製図ブログ:「壁」を圧倒的に速く書く方法を考えました。

ついにコイツの出番が来た!

残りの線を追いかける!

内側の線(単線)に外側(対面)の線を三角テンプレートで書き加えて”二重線”に仕上げる。

壁のラインはすでに見えているはず。

プランも何も見ることなく手をバンバン動かしていきましょう。

テンプレートを握りしめて、壁線をジャンジャン仕上げて行きます。

テンプレートを握りしめて、長い直線もすべて仕上げていきます。

行け行けー!
どんどん行けー!

テンプレートを握りしめて、廊下のラインに沿って勢いよく仕上げて行きます。

テンプレートを握りしめて、コアのまわりの書き残した線も仕上げて行きます。

行け行け行けー!
(人格変わってる)

ハンドドラフトタイム

テンプレート握りしめて、この作業は何度やっても爽快なものです。

楽しい!
気持ちいいー!

ハンドドラフトタイム

吹抜けまわりの”防火防煙シャッター”なども、テンプレートで描きましょう。

アクセル全開!ブンブン!
(そろそろやばい)

ハンドドラフトタイム

テンプレート握りしめて、どんどん加速していきましょう。

間仕切り壁はここで終了です。爽快なひとときでした。

決まった。

ハンドドラフトの活用法

タテ・ヨコの線は定規の直角部分を起点にして引き分ける。

内側の線(単線)に外側(対面)の線を三角テンプレートで書き加えて”二重線”に仕上げる。

【 図面を平行定規にセットする 】

壁線(外壁)
壁線(連続した壁)

並行定規

壁線の完成させるための仕上げとなります。

図面用紙をもう一度、並行定規にセットして外壁を仕上げて行きましょう。

さあ、外壁を始めようか。

ここからは、並行定規を使って外壁を仕上げていきます。

図面をセットするタイミングは、「並行定規を使って書くと速いもの」を仕上げるとき。

並行定規で書くと速いもの

  • 外壁、サッシ、バルコニー、屋根
  • 連続した壁(集合住宅の戸境・保育室の界壁など)
  • 外壁を仕上げる
  • サッシを仕上げる
  • 外壁とサッシは別々に書く

あとは外周部だけ
スマートに仕上げましょう。

外壁は外壁のみを描きあげましょう。

サッシは庇とセットで書くことで、建物の形状を把握しやすくなります。

サッシは単線で大丈夫。

メインの出入口を描いたときに、その上部に位置する庇も合わせて描いておきましょう。

庇はいつも忘れがち、
窓の上にあるものは描いておく。

庇も忘れずに描いておく

  • 1階のサッシを仕上げる
  • 1階のサッシの上にある庇を書く
  • 2階のサッシを仕上げる
  • 2階のサッシの上にある庇を書く

サッシを描いて、庇を書く。
庇を描いて、サッシを書く。

屋根も忘れずに描いておく

通り芯に斜線「/」を引いた部分は屋根が来るので、忘れずに描いておきましょう。

図面のカタチが
仕上がってきたぞ。

図面をセットするタイミングは、「並行定規を使って書くと速いもの」を仕上げるとき。

  • 外壁、サッシ、バルコニー、屋根
  • 連続した壁(集合住宅の戸境・保育室の界壁など)

ここから先は、上部に来る庇の点線の描き方・鉛直ルーバーを速く書くテクニックを紹介します。

点線は描きづらくて
案外うっとうしいよね。

庇の点線の描き方

  1. 三角テンプレートを定規のうえに山型△にセットする。
  2. 三角テンプレートに利き手を乗せて、ペン先を庇のラインに合わせておく。
  3. 三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

1.三角テンプレートを定規のうえに山型△にセットする。

2.三角テンプレートに利き手を乗せて、ペン先を庇のラインに合わせておく。

テンテンテン・・・

3.三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

(このときに左手で定規をしっかりと押さえておく)

おおお・・すごい技!
テンプレと手が一緒に動いてるぞ。

鉛直ルーバーの描き方

  1. 三角テンプレートを定規のうえにセットする。
  2. 三角テンプレートを鉛直ルーバーの位置に合わせておく。
  3. 三角テンプレートを保持したまま、定規を下ろす+ペン先を動かし点線を打つ。

1.三角テンプレートを定規のうえにセットする。

2.三角テンプレートを鉛直ルーバーの位置に合わせておく。

カチカチカチ・・・

3.三角テンプレートを保持したまま、定規を下ろす+ペン先を動かし点線を打つ。

このときにテンプレートをストッパーにして、カチカチ音をたてながらテンポよく描く。

カチカチカチ・・・
音をたてながらルーバーを書く。

定規をゆっくり下げて、手もとの動きと上手に合わせましょう。

おおお・・カッコいいぞ!
機械みたいに連動している。

フフフ・・終わった。
壁の作図もたいしたことない。

壁線の作図は3部構成

  1. 壁線(内法線のみ)
  2. 壁線(二重線にする)
  3. 壁線(外壁・連続した壁)
休憩中

2時間スピード作図法(断面図)の描き方

ここからは断面図に入りますが、図面用紙をセットしたまま作図に入りましょう。

「断面図を書くのが苦手」という方のために、丁ねいに解説していきます。

断面図は想像力が必要。

断:切断線

並行定規

切断線

断面図のイメージ

切断面に三角テンプレート当てて、手まえ側を隠してみる。

そうすることにより、フロアごとの断面図のかたちが見えてくる。

三角テンプレートをヨコ向きにして切断面に当てて、手まえ側を隠してみましょう。

フロアごとの断面図のかたちが見えてくるかと思います。

南-北断面図の場合は三角テンプレートをタテ向きに切断面に当てて、手まえ側を隠してみましょう。

フロアごとの断面図のかたちがイメージ出来ますよね?

断面図のイメージ

切断面に三角テンプレート当てて、手まえ側を隠してみる。

そうすることにより、フロアごとの断面図のかたちが見えてくる。

この手法は、平面図との整合チェックにも活用できます。

断:通り芯

並行定規

断面図の通り芯・寸法線を描いていきます。

作図要領は平面図と同じなので、さっそく進めていきましょう。

断面図、レッツトライ!

通り芯・寸法引き出し線(Z方向)

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

寸法線と通り芯を同時に引くことで、定規を動かす回数を減らすことができる。

まず始めに、定規の位置をベタ基礎スラブの下に合わせます。

通り芯「左 ⇨ 右」へ

寸法の引き出し線

定規を一段上げて
寸法の引き出し線

地下1階レベル

通り芯「左 ⇦ 右」

定規を一段上げて
通り芯「左 ⇨ 右」

1階ベタ基礎スラブ下

寸法の引き出し線

定規を一段上げて
寸法の引き出し線

1階床レベル

定規を一段上げて
通り芯「左 ⇨ 右」

2階床レベル

通り芯と寸法の引き出し線は一緒に描いて行きましょう。

定規を一段上げて
寸法の引き出し線

定規を一段上げて
通り芯「左 ⇨ 右」

3階床レベル

定規を一段上げて
寸法の引き出し線

左 ⇨ 右、左 ⇦ 右
通り芯は往復ビンタ。

  1. 通り芯「左 ⇨ 右」+寸法の引き出し線
  2. 定規を一段上げる
  3. 通り芯「左 ⇦ 右」+寸法の引き出し線
  4. 定規を一段上げる
  5. 通り芯「左 ⇨ 右」+寸法の引き出し線

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

寸法線と通り芯を同時に引くことで、定規を動かす回数を減らすことができる。

高さ方向の寸法線の仕上げ

  1. 寸法線「下 ⇧ 上」
  2. 三角定規を1マスずらす
  3. 寸法線「上 ⇩ 下」

下 ⇧ 上、上 ⇩ 下
往復ストロークで引く。

直線は往復ストロークを使って線を引き続ける。

手を空で動かす動作を”線を引く動作に変えていく”ことで、作図時間を大幅に短縮できる。

断:補助線

ハンドドラフト

ここで紹介する補助線は、断面図の形状を見える化するものです。

そして、大梁の位置とサイズを正確に落とし込むための準備でもあります。

補助線は断面図の壁・スラブを書くときにも役立つものなので、図示しておきましょう。

断面図を速く正確に書くには、建物の形状を見える化すること。

屋根・無柱空間を見える化する

建物の形状が分かるように
補助線・斜線を引いておく

補助線はテンプレートを使って、斜線「/」・「✕」マークを描いていきます。

断面図にも補助線を引いて
建物の形状を見える化する。

補助線の使い分け

屋根薄い「/」線
吹抜け実線「✕」線
無柱空間薄い「✕」線
塔屋・地下薄い「/」線

断面図を速く正確に書くには、建物の形状を見える化すること。

スラブ下の補助線

並行定規

大梁を作図するまえに、もう一本だけ補助線を引く必要がありますよね?

それが「スラブ下」の補助線になります。

大梁の作図、テンポよく
1、2、1、2・・あれ?

スラブ下の線を忘れてた・・
大梁の位置が全部ずれている。

スラブ下の補助線を書くまえに、スラブ下がりの寸法をフリーハンドで図示しておく。

スラブ下がりの寸法はプラン用紙を片手に見ながら、正確に図示しましょう。

スラブ下がりの寸法を
先にメモしておくこと。

断面図のスラブレベルを間違えることもあります。

この間違いに気づかないまま作図を進めてしまうと、大梁の位置まで全て狂ってくるので大変なことになりますよね?

スラブ下がりの具体例

乾式二重床▲ 200
高齢者住宅の浴槽▲ 600
屋上テラスの防水層▲ 200
屋上庭園の客土▲ 700

予めスラブ下がりの寸法を図示しておくことで、スラブレベルの間違いリスクを回避することが出来ます。

  1. スラブ下がりの寸法を書く。
  2. スラブ下の補助線を引く。
  3. 大梁・小梁を作図する。

スラブ下の補助線を引く

スラブ下がりの部分にして、スラブ下の補助線を正確に引きましょう。

左 ⇨ 右へ
折り返して、左 ⇦ 右へ

準備.OK!
これで大梁の位置は迷わない。

スラブ下の補助線を引くまえに、スラブ下がりの寸法をフリーハンドで図示しておく。

断:大梁

並行定規

補助線を図示したところで大梁の位置を正確に速く落とし込みます。

作図要領は「柱の描き方(改良編)」と同じなので、サクサク進めていきましょう。

大梁のサイズ:500×800 の合わせ方

スラブ下のラインにテンプレート:3.0ミリの□穴を合わせる。

まずはスラブ下のライン出し!

大梁のサイズはスラブ下に
3.0ミリの□穴を当てましょう。

PC梁を先に書く

大梁の中でもサイズの異なる”PC梁”は、最初に描いておきます。

大梁の作図に使う道具は「バンコテンプレート202-80」⇩になります。

大梁の描き方(改良編)

ここがポイント!

  1. 指を引っかけたまま、テンプレートをスライドさせる。
  2. ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。
  3. ペン先は常にテンプレートの□穴を捉えていることになる。

スラブ下の位置に
□穴を合わせて大梁を書く

テンプレートをスライドさせる

このとき、右から2つめの□穴に”小指”を引っかけて下さい。

手もとの裏側

すると、自然とペン先がテンプレートの3.0ミリの□穴の位置に来るかと思います。

その位置から”指を引っ掛けたまま”、大梁を描き込みましょう。

指を引っかけたまま
テンプレートをスライドさせる

1スパン、移動させる

大梁を書く

ここがポイント!

テンプレートをスライドさせても、ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。

なぜなら、手もと(ペン先)とテンプレートが同じ距離だけ移動しているから。

ここがポイント!

  1. 指を引っかけたまま、テンプレートをスライドさせる。
  2. ペン先とテンプレートの□穴との位置関係は変わらない。
  3. ペン先は常にテンプレートの□穴を捉えていることになる。

□穴をどこまでも追いかける。

基礎梁を書く

大梁を書くときに使用したテンプレートを使って、基礎梁を仕上げましょう。

道具は持ち替えない。

小梁

フリーハンド

小梁にテンプレートを使う時間がもったいないです。

フリーハンドで描けるものなので、手早く仕上げましょう。

腰壁・垂れ壁

フリーハンド

腰壁の高さは1.2メートル、垂れ壁の高さは天井高さに合わせておきましょう。

ここでは、その天井高さの合わせ方から壁の描き方についてお伝えします。

天井高さの感覚をつかむ。

天井高さの取り方は、定規を動かしたときの感覚で身につける。

定規の高さを床レベルに合わせる

天井高さ2.7m
定規を2マス少しだけ上げる

定規をストッパーにして
フリーハンドで垂れ壁を書く

天井高さは測らない。

定規の高さを床レベルに合わせる

天井高さ6m
定規を6マス少しだけ上げる

定規をストッパーにして
フリーハンドで垂れ壁を書く

天井高さは感覚で覚える。

天井高さの取り方は、定規を動かしたときの感覚で身につける。

フリーハンドで描くもの

  • 腰壁
  • 垂れ壁
  • パラペット
  • トップライト

壁を天井高さに
合わせておくと後が楽になる。

断:スラブ

並行定規

スラブ線は「左 ⇦ 右」方向に、折り返してスラブ下の線は「左 ⇨ 右」方向へと線を引く。

スラブ線「左 ⇦ 右」
スラブ下線「左 ⇨ 右」へ

スラブ線「左 ⇦ 右」
スラブ下線「左 ⇨ 右」へ

線を引くポイント

スラブ下には梁が突き出しているので、ピッチを刻みながら線を引く必要があります。

右利きの人は「左 ⇨ 右」方向に対して動作に余裕があるため、スラブ下の線は「左 ⇨ 右」に引きましょう。

スラブ線「左 ⇦ 右」
スラブ下線「左 ⇨ 右」へ

スラブ線は左 ⇦ 右、
スラブ下の線は左 ⇨ 右へ。

スラブ線は「左 ⇦ 右」方向に、折り返してスラブ下の線は「左 ⇨ 右」方向へと線を引く。

壁線を書く

サッシを書く

天井

垂れ壁の高さに合わせて天井ラインを引きましょう。

左 ⇦ 右、左 ⇨ 右へ

吊り天井はフリーハンドで書く

天井高さの寸法線のみ描いておく

断面図はなんとなく
並行定規のほうが描きやすい。

断:道路斜線

ハンドドラフト

断面図が苦手の理由の一つとして、「道路斜線と計算式」に手間を取られるという方も多いはず。

ここでは、「道路斜線の描き方と計算式の書き方」について詳しくお伝えしましょう。

道路斜線って
どうやって書くの?

これから実践します!

一級建築士試験におすすめの製図道具(勾配定規を使わずに道路斜線を引く方法)

道路斜線と計算式の書き方

  1. 勾配線をマス目に合わせて引く。
  2. 道路の幅・後退距離・軒の高さ寸法を書く。
  3. 寸法の数値から、計算式を書き出す。
  4. 柱の面と道路斜線の高さから起点をとる。
  5. 起点と勾配線に合わせて、道路斜線を引く。

道路の幅の寸法を書く

集中!集中!

勾配線をマス目に合わせて引く

斜線の勾配が「1.25」の場合は、「ヨコ4マス」「タテ5マス」の斜線となります。

後退距離の寸法を書く

軒の高さ寸法を書く

柱の面に合わせて
垂直線を薄く引いておく

柱の面に沿った垂直ラインは、あとで道路斜線の起点をとるために必要な線となります。

ここは大事なポイント!
必ず線を入れておきましょう。

寸法の数値から
計算式を書き出す

図面に書き出した寸法の数値を使って、道路斜線の計算式を組み立てます。

組み立てる・・・

電卓をたたいて
道路斜線の高さを計算する

「道路斜線の高さ>断面図の軒の高さ」を確認しましょう。

あれ?斜線に掛かりそう
まずい・・まずいぞ・・

柱の面と
道路斜線の高さから起点をとる

テンプレートの目盛り(1/200)を使って、計算した道路斜線の高さに印をつけます。

道路斜線の高さには水平ライン、柱の面のところには垂直ラインを引いておきます。

「道路斜線の高さライン」×「柱の面の垂直ライン」との交点が道路斜線の起点となります。

起点と勾配線に合わせて
道路斜線を引く

  • テンプレートを起点に合わせる
  • テンプレートを起点に合わせたまま、勾配線(薄い線)と並行になるように傾ける

ゆっくり慎重に
慌てずに道路斜線を引く

勾配線と平行な道路斜線を引く

良かった~!
斜線ギリギリだった。

道路斜線は丁ねいに描き方の順序を踏むことで、迷うことなく正確な表記ができるようになります。

道路斜線と計算式の書き方

  1. 勾配線をマス目に合わせて引く。
  2. 道路の幅・後退距離・軒の高さ寸法を書く。
  3. 寸法の数値から、計算式を書き出す。
  4. 柱の面と道路斜線の高さから起点をとる。
  5. 起点と勾配線に合わせて、道路斜線を引く。

法:延焼ライン

延焼ライン

並行定規

ここから作図するものは法規の表記です。

(絶対に間違えられませんよね?)

延焼ラインの点線も早く書くコツがあります。

テンテンテン・・・
この作業はゆううつだね。

延焼ラインの寸法を書く

延焼ラインの位置を間違えると修正がめんどうなので、空き寸法を先に図示しておきます。

寸法だけなら、
間違えても修正がラク。

延焼ラインの寸法を書く

平面図のレイアウトを確認して、空き寸法を先に書いてしまいましょう。

延焼ラインの描き方(X方向)

  1. 三角テンプレートを定規のうえに山型△にセットする。
  2. 三角テンプレートに利き手を乗せて、ペン先を延焼ラインに合わせておく。
  3. 三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

1.三角テンプレートを定規のうえに山型△にセットする。

2.三角テンプレートに利き手を乗せて、ペン先を延焼ラインに合わせておく。

テンテンテン・・・

3.三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

3.三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

(このときに左手で定規をしっかりと押さえておく)

テンテンテン・・・

テンテンテン・・・

延焼ラインの描き方(Y方向)

  1. 三角テンプレートを定規のうえにセットする。
  2. 三角テンプレートを延焼ラインの位置に合わせておく。
  3. 三角テンプレートを保持したまま、定規を下ろす+ペン先を動かして点を打つ。

1.三角テンプレートを定規のうえにセットする。

2.三角テンプレートを延焼ラインの位置に合わせておく。

3.三角テンプレートを保持したまま、定規を下ろす+ペン先を動かして点を打つ。

トントントン・・・

トントントン・・・

黒いつまみの部分は
押えないようにしましょう。

定規をゆっくり下げて、手もとの動きと上手に合わせましょう。

テンプレートを保持して、手もとを定規に乗せたままゆっくりと下げていきます。

トントントン・・・

定規をゆっくり下げながら、ペン先を動かしつづけます。

トントントン・・・
ペン先は点を打ちつづける。

このテクニックは
少し練習が要るかも。

手の動きだけで定規を移動するとテンプレートがずれることがあります。

テンプレートを保持するコツは、からだ全体を使って後ろに引きながら定規を下げること。

延焼ラインの点線は「X方向」「Y方向」それぞれ続けて書く。

延焼ライン(X方向)

  1. 三角テンプレートを定規のうえに山型△にセットする。
  2. 三角テンプレートに利き手を乗せて、ペン先を延焼ラインに合わせておく。
  3. 三角テンプレートを手元と一緒に定規のうえでスライド+ペン先を動かし、点線を打つ。

延焼ライン(X方向)

延焼ライン(X方向)

テンテンテン・・・

延焼ライン(Y方向)

  1. 三角テンプレートを定規のうえにセットする。
  2. 三角テンプレートを延焼ラインの位置に合わせておく。
  3. 三角テンプレートを保持したまま、定規を下ろす+ペン先を動かして点を打つ。

延焼ライン(Y方向)

延焼ライン(Y方向)

トントントン・・・

「延焼ライン」の文字入れ

延焼ラインの点線は「X方向」「Y方向」それぞれ続けて書く。

並行定規の任務はここで終了となります。

少し名残りおしい。

製図試験からも解放されたい。

 図面を平行定規から取り外す

お座りタイム

図面を外せる →
座って作図するスタイル

防火設備

フリーハンド

ようやく並行定規から解放されました。

ペースを落とすことなく完成まで駆け抜けましょう!

フリースタイル!

防火設備

「防」の文字を入れてフリーハンドで〇囲みします。

注意

始めにテンプレートで〇だけをまとめて書くと、あとで文字を入れ忘れることがあります。

〇だけの防火設備は
あるあるだよね~。

防火設備のチェック

三角テンプレートを延焼ラインに当てて、内側を隠しましょう。

外側の見えるサッシだけを指さし確認でチェックしていきます。

三角テンプレートで隠せば
チェックも様になってくる。

角から回り込んだ所にある窓は
特に忘れがちなので要注意!

特定防火設備

吹抜け・竪穴部分の「特定防火設備」も忘れずにチェックしておきましょう。

必ずチェック!

避難歩行経路

ハンドドラフト

ここからはバンコの三角テンプレートを使って作図していきます。

まだまだ出番はあるよ。

避難歩行経路

2つの直通階段の最も遠い位置から三角テンプレートを使って、避難歩行経路を書いていきます。

避難!逃げるのだ!

距離の測り方のポイント

  1. 重複区間を計測して距離を記入する。
  2. 記入した数値に目盛りを合わせて続きから計測する。
  3. 歩行距離を計測して距離を記入する。

重複区間を計測する

バンコテンプレートの「1/200」目盛りを当てて距離を計測します。

ブツブツ・・・
(計測中)

重複区間の数値を記入する

数値を記入して「重複区間」

「重複区間」あれ?
距離いくつだっけ・・・

記入した数値に目盛りを合わせる

数値の続きから計測する

ブツブツ・・・
(計測中)

歩行距離の数値を記入する

数値を記入して「歩行距離」

歩行距離でも活躍できる。

  1. 重複区間を計測して距離を記入する。
  2. 記入した数値に目盛りを合わせて続きから計測する。
  3. 歩行距離を計測して距離を記入する。

避難上必要な経路

後回しにすると忘れてしまいがちな、重要な表記です。

テンプレートを使って手早く書きましょう。

経路と有効幅を記入する

そろそろ休憩したい。

休憩中

2時間スピード作図法(フリーハンド)の使い方

外構・屋外施設

並行定規は使いませんので、製図板のうえには自由にモノが置けますよね?

エスキス用紙を製図板のうえに乗せて、プランを見ながら外構を描いて行きましょう。

作図スタイル

ハンドドラフト

【テンプレート】
タカラ製図マルチ定規つまみ付き

駐車場
自転車置き場

ハンドドラフト

駐車場

テンプレートを活用して、プラン用紙を見ながら描いていきます。

外構はテンプレート
一本勝負!

自転車置き場

「下から上へ」・「上から下へ」の往復ストロークにより、連続して線を描いていきましょう。

行け行けー!
どんどん行けー!

アプローチ
植栽の花壇

ハンドドラフト

アプローチ目地

ノンストップ
アクセル・全開!

植栽の花壇

あれ!?もう終わり?

通路の床目地

フリーハンド

床目地

  • 長手方向の目地はテンプレート
  • 幅方向の短い目地はフリーハンド

フリーハンドのコツについて

右利きの人はフリーハンドの線も”右上がり”になりやすい傾向があります。

そんなときは図面用紙も少しだけ、右上がりに傾けてみましょう。

植栽もフリーハンド

植栽も丁寧に・・
全力のフリーハンド。

家具・什器

フリーハンド

トイレ

トイレのレイアウトは、パーツトレーニングにより記憶しておくことをオススメします。

普段から覚えておくことで、プラン用紙を見ることなく作図できるようになるからです。

仕方ないね。
そこは覚えておこう。

トイレはフリーハンド

フリーハンドのコツ

トイレの便器は曲線の真ん中から円を描き始めることで、綺麗な楕円のかたちが描けます。

トイレブースの直線は”副尺”を当てて引きます。

トイレの便器はフリーハンドで描いていきましょう。

全ての平面図にトイレだけをフリーハンドで描き切って仕上げましょう。

机・椅子

「家具はフリーハンド」という方も多いかと思います。

ここでオススメしたい道具は、コアの作図でも使用した三角スケールの「副尺」です。

チビ3スケ、ここでも
ポテンシャルを発揮する?

副尺の強みは3つ

  1. 小回りが利く。
  2. 接地面が小さく滑りやすい。
  3. かさ張らないので片手に持っておける。

机と椅子の作図は三角スケールの副尺を使って描くと速く仕上がる。

テーブルの割りつけ

やみくもにテーブルや椅子を書き進めると、スペースに収まりきらずに困ることもありますよね?

家具・什器は作図に入るまえに割りつけをしておくことで、手戻りを未然に防ぐことが出来ます。

テーブルの割りつけは、カギかっこ「・」で薄く下書きしてみる。

レイアウトは
割りつけが大事。